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「貴方は……あぁ、新しい審神者ですか」
「僕たちになんの用ですか？」
「そちらが小夜左文字？意識がないのですか？」
私の問いに彼らは顔を顰め眉根に皺を寄せる。
所謂、怪訝な目で此方を窺うの。
包帯を巻かれ、ぐったりと横たわる小さき魂。
それを護るように身を突き出す兄貴たち。
私の隣にいる一期が拳をギュッと握ったのを感じる。
これが主従の契か。
「何故なのでしょうな。」
「私たちは刀剣。人間から作り出されたのも真、ただ、私たちが人間よりも生きているのも真。
縁殿、私にはわからんのです。総て……何が正解なのでしょうな？」
そんなの、見聞が浅いからわかんないよ。
でも、彼が私を頼ってるのは事実。
「人は支えあって生きます。それは人の形を持ったキミたちも同じだ。ほら、この兄弟のように支え合うの。
何が正解なんて私にもわかんない。ただ、自分が思った道を突き進んで、それで答えを探せばいい」
「焦ることは無いよ、キミたちが死ぬときは地球が終わる時なのだから。」
あァ、今の科学じゃ外でも暮らせるのか。
現代で顕現するのは難しいけど、審神者に選ばれるような霊力の高い者が近くにいればそれは可能。
「ねえ、キミたちは人間が憎い？
それとも、前任が憎い？」
生き延び方を知っている質問？
やりにくい質問？
それとも、人の心の掴み方を利用した狡猾な質問だったかな？
「前任が憎くて憎くてたまりませんなあ。
この気持ちの行き場はどうしましょうか、縁殿」
左文字派は黙ったまま。
いいよ、それでいいの。
「壊れないように、零さないように、懐柔されないように、心の底に眠らせといて。いいのよ、沸騰させても。」
時が来たら、ぶつけてしまえばいいの。
人間の恐ろしさを、復讐の悲劇を、
前任に教えなきゃいけないからね。
「さぁ、話はおしまい。
小夜くんを手入れします。その後貴方たち中傷組は手入れ部屋に行ってください。さすがに今日で30振りもお手入れできませんからね。」
「江雪兄様、果たして僕たちはあの方を信じてもよろしいのでしょうか」
「我々を信じてくれているのです。
此方も信じてみましょうか」
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安奈(プロフ) - 何回も読んじゃうくらいハマりました。続編か番外編作って下さい。 (2021年7月24日 15時) (
レス) id: 684d6cbe53 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - 玄さん» お褒めの言葉ありがとうございます！笑 (2020年8月6日 11時) (レス) id: faed2ccaa7 (このIDを非表示/違反報告)
玄(プロフ) - うわ尊!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!尊い!!!!!!!!!!エモい!!!!!!!!!!すげぇ!!!!!!!!!!すげぇ!!!!!!!!!!(語彙力皆無)あなたは神か、 (2020年8月6日 5時) (レス) id: c32115693c (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - 美咲さん» わああ！コメありです！感想も励ましの言葉もありがとうございます！頑張ります(^O^) (2020年6月26日 10時) (レス) id: faed2ccaa7 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月6日 17時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴィズ | 作成日時：2020年2月14日 2時
