竜白の忍【NARUTO】

百九十一の巻 ページ49

「なぜお主はそこまでうちはイタチにこだわる？
のう、A？」

自来也…。
それは、

「四歳にして、戦争を目の当たり。
里を恨むどころかイタチくんは平和な世の中を作ろうと必死に語っていた。

あの小さな背中に…何が背負われていると思う？！
イタチくんは私の大切な…甥のような子なんだ。」



「Aがここまで人に執着するのって珍しいよね。
A、オレたちは死人だ。
もう何もしてやれることは無いんだ。
ただ、後悔しないように道を進むことを祈るしか…」


「アキシロを置いてきて…私がしてやれることは
祈ることだけなのか？！！」



「想いは伝わると思うんだ。
アキシロもAの想いを継いでる思念体のようなものなんだろ？
オレたちが信じなくてどうするんだ？！」


「そうじゃのぅ。
A、お主には最初から最後まで驚かされてばかりだったな。」


「私こそ。
アンタが優しく受け入れてくれたから
私は里に名を残すことが出来たんだ。感謝する。」



「まぁまぁ、ワシの知らん話ばっかりじゃつまらんから今は一杯のもう！！」

「先生が飲みたいだけでしょ……。」





ああ、私って幸せ者だなぁ。
死んでもなお、こんな気持ちになれるなんて。

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