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九十五の巻 ページ48
ミナトと別れたAは帰路につく。
トボトボ歩く道のりはいつに増して寂しさを感じさせていた。
「ハト、どう教育しようか。」
それはまだ陽が笑っていた頃のことで、ハトと呼ばれる少年の態度について現在進行形でAは思い悩んでいる
(奴は仲間を大切にしない)
それはどの世界においても共通するーー
仲間がいるからこそ強くなれる
だがその本質はまた違ったところにあるのだ
これは彼女も彼らも気付かない
「ただいま」
真っ暗い部屋に反響する彼女のソプラノ声
美しい横顔が今日は疲れているようで
なんだか否めない。
(また明日も教育か…だるい。)
Aはこれからほぼ毎日スズメ、カトリ、ハトの3人と一緒に行動することになる。
秋白班、というバランスの良い班員たちをどうか
正しく教育してほしい
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作者名：ヴィズ | 作成日時：2018年4月5日 3時
