七十の巻 ページ23
「あ、ユヅハの首は?」
まだ朦朧とするような意識の中、せっかく任務を完璧に遂行したのだから一番重要なことを聞く
「ボクが持っていったよ」
「そう、ねぇ ハヤトは?クシナは?無事?」
「ハヤトは全治2ヶ月の重体、クシナは大丈夫だよ
あ、伝言だけど 逃げてごめん だって」
逃げてごめん、か
大丈夫だよ だってそうしてくれなきゃ勝てなかった
「ん、そうか」
「ねえ、何があったか教えてくれる?
Aは無茶しすぎなんだよ!!!
ボクを頼って欲しい 一番にキミを支えたいんだ!!!」
「それより、私はどのくらい寝ていた?
中忍選抜試験は?」
「丸2日だよ
中忍試験は来週」
そう、間に合うならいいや…。
「そう、ユヅハを追いかけて
ハヤトがユヅハと勝負して」
「うん」
「ハヤトが負けたから
私はクシナに早く治療してもらいたくて、里に帰らせた
既に念を発動していたから自分を犠牲にするほかなかったの
ちょっと油断したけどね もう大丈夫だよ」
「ボク、無茶しないでって言ったよね?」
あ〜、そんなこともあったなぁ
「キミはボクがどれだけキミを思って頭を悩ませているのかを知らない」
ミナトだって私の想いは知らないでしょう?
「もうAを離したくない
自分の身を犠牲にするのはもうやめてくれ」
「ん、ごめんね
もうあの技は使わないよ だから」
「そのかわり」
「私を守ってね?」
「ん!当たり前だよ」
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作者名:ヴィズ | 作成日時:2018年4月5日 3時