結界の巫女〜弐〜【wrwrd!】

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gr「いや、むしろその後、八岐大蛇は消えた」

ええ？とどよめきが起こった。

shp「…消えたんですか？」

gr「ああ。誰かに倒されたわけではない。もちろん自分で死んだわけでもない。ただ、ぷつりと、消息を経った。姿を表さなくなった」

グルッペンの目の前にコーヒーが置かれた。そしてスティックシュガーを3本とマドラーも置かれた。自分で入れろということだろう。グルッペンは躊躇なくスティックシュガーを手に取った。

オスマンとエーミールが、メンバー達にもコーヒーを配った。
礼を言いながら、コネシマがソファに座る。

コーヒーを配り終えたところで、オスマンがグルッペンの近くに座った。

os「突然、姿を表さなくなったんだよ。妖狐族のみんなも、各地で聞きまわってくれたんだけどね。そこからは分からずじまい」

そう言うと、オスマンは優雅にコーヒーを口にした。

gr「あんな妖力を持ったやつが、忽然と消えた。だが喜んでいられない。やつは確実に生きているはずだ。それをずっと、ずっと…追い続けている。それが諦められない理由だ」

コーヒーの香りが部屋中に立ち込める中、皆は神妙な面持ちであった。

kn「…そうか…」

rb「その話聞いたら、なんや、諦めろとは言えんなぁ…」

ロボロの言葉に、メンバーの気持ちは同じようだった。
八岐大蛇討伐の背景を知ったメンバーは、色々と考え込んでいるのか、黙っていた。

　
　

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