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狸の吉野の話を聞いていると、車が停車した。
いつの間にか、チェックインした旅館の前であった。
そして旅館の玄関から見知った人物が現れた。
rb「ん！？オスマン！？」
ロボロは開いたタクシーのドアから勢いよく降りた。
os「やっほ〜、来ちゃった〜。」
rb「来ちゃったって、グルッペンの許可もらったんか！？」
ん〜、とオスマンがにこやかに答える。
os「トントンが許可くれたから、それでいいでしょ。」
えええ！とロボロが騒いでいる中、タクシーの中にいたゾムは狸の吉野に問いかける。
zm「あの…吉野、さんやったっけ。突然現れた山の話の続き、気になるんやけど…教えてもらってもええ？」
すると、先程までとは様子の違う狸の吉野がそこにはいた。
た「…狐…」
オスマンの方を睨む吉野の只ならぬ様子に、ゾムは驚いていた。
ぬ「そうじゃった。オスマン君は妖狐じゃったの…ゾムよ、話の続きはわしがする。とりあえず降りて旅館の部屋に向かうとしよう。」
zm「お、おう…」
また頼むぞ、と吉野に声をかけて、ぬらりひょんとゾムはタクシーから降りた。
オスマンを睨んでいた吉野はどこへやら、まいどあり〜！と飄々とした様子でにこやかに窓から挨拶すると、タクシーは去っていった。
zm「じ、爺さん、なんで吉野さん、あんな…」
ぬ「ほれ、昔から言うじゃろ。狐と狸は犬猿の仲じゃ。長い時代を過ぎたが、未だに仲良くならんのぅ。」
吉野の態度はそういうことか、とゾムは納得した。
os「ん。二人共、お疲れ様。明日からの偵察は俺も参加するね。とりあえず今日はお酒と美味しい地元料理を片手に、話し合おうよ。」
旅館に入りながら、オスマンは慣れた様子でエレベーターへと案内した。
zm「めっちゃええやん！何かそれ聞いたら、お腹減ったわ。」
ぬ「いいのう。地酒と料理を堪能しよう。」
エレベーターに乗り扉が閉まると、あ、とロボロが声を上げた。
rb「そういや、あの狸さんの突然現れた山の話、最後まで聞いた？」
zm「いや、途中で終わってしもたから、このあと爺さんに教えてもらうで。」
ぬらりひょんがロボロを見て、しっかりと頷いた。
そうなんや、よかった、お願いします、とロボロが会釈する。
ちら、とゾムがオスマンを見ると、何やら考え込んでいるらしく、珍しくゾムの視線には気づいていなかった。
ポ〜ンッ！という甲高い音とともに、エレベーターのドアが開いた。
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舞茸(プロフ) - お待たせいたしております(-_-;)子供の新学期準備に、謎の喉の違和感と咳に投稿が滞っておりました。お楽しみ頂いている方には、本当にお待たせしてしまい、申し訳なく思います(_ _;)これからどんどん投稿してゆきます！！読んでいただき本当にありがとうございます！ (2022年4月27日 0時) (
レス) id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 次の投稿楽しみにしています。お体にお気をつけて (2022年3月30日 21時) (レス) @page32 id: 2020323a87 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸(プロフ) - 気づくのが遅くなり、申し訳ありません！！わざわざ投稿、ありがとうございます！！育児中のため、更新が遅いです、ご了承下さい。ですが感想頂くだけで、とても励みになります！投稿、頑張ります！ (2022年2月18日 1時) (レス) @page32 id: b96c8fba01 (このIDを非表示/違反報告)
鴉 - ゾムさん、かっこええ...。 (2022年1月20日 12時) (レス) @page23 id: 9e2a714ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ロクロ - 面白い！見つけられてよかった！ (2021年12月22日 18時) (レス) id: 9754f34744 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞茸 | 作成日時：2021年11月7日 22時
