お帰り ページ34
〜A視点〜
今日凛月と真緒が帰ってくる！
やった！
昨日は夜に電話で謝ったから心配ない！
安心して顔を見られる！
学校が終わって校門に向かう。
A「…え！？」
凛月「A〜♪」
凛月が力いっぱい抱きしめてくる。
…これはなんだ？
今日まで泉先輩が迎えに来てくれるかと…。
凛月「会いたかったぁ〜。」
こういう凛月も可愛い。
A「…お帰り！」
私も彼を抱きしめ返した。
凛月「…！？」
A「私も会いたかったよ!」
凛月「…なにそれ…可愛すぎでしょ。」
A「…へ？」
凛月「もう死ぬまでこうしてるからね。」
A「えぇ！？」
冗談なんだろうけど……。
凛月が言うと冗談には聞こえないからな…。
凛月「…Aが悪いんだからね。
俺にそんな態度とるから。」
A「そんな態度って！？」
凛月「もー無理。
やっぱだ〜れにもあげないから。
もう誰ともしゃべんないで。」
無理なんですけど！？
泉 「ちょっと、何見せられてるわけ！？」
A「えぇ！？泉先輩！？」
凛月「俺以外の名前呼ぶのも禁止。」
A「無理だよ！」
泉先輩にこんなとこ見られるの恥ずかしい〜！！
泉 「…俺帰るからねぇ？
二人で帰りなよ？」
泉先輩はどこかに行ってしまった。
きっと迎えに来てくれたのか…。
ごめんなさい…。
A「…凛月…帰れないよ？」
凛月「…そうだ、
帰ったらイチャイチャできるね♪」
どんな考え方や…。
凛月「そうと決まったら早く家に帰ろ〜♪」
A「…！？何してるの！？」
凛月は私を横抱きにして走り出した！？
A「待って待って！！
凛月！！怖い怖いぃぃぃい！！！」
凛月「落とさないから大丈夫♪
早くAの膝で寝たいし♪」
A「疲れたんじゃなかったの！！
めっちゃ元気じゃん！！
あなた普段走らないでしょ！！」
凛月「だって俺がAをこんなことしてるのファンに見られたらどうするの〜？
俺はいいけどあんたが困るでしょ？
そして早く帰りたい。」
A「私走れるからおろして〜！！」
「「…ハァ、ハァ、ハァ…。」」
凛月は結局家まで抱えて連れてきてくれた。
なんで私まで息がきれているのか。
ひたすら抵抗してたからだよ…。
「ふたりともお帰り〜♪
今日は仕事が早く終わったのよ〜♪
あら？どうしてそんなに疲れてるの？」
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