下校中 ページ26
〜A視点〜
A「…泉先輩すみません…。」
泉 「…アンタは悪くないって…。」
何というご迷惑を…。
泉先輩が私の学校に迎えに来てくれたとき、
丁度下校している時間帯で助かったのだが…。
…そりゃあ元モデルで現アイドルなんだ。
女子に囲まれるわなぁ…。
そんなわけで大変なことになったのだ。
私が来たと同時に手を引いてあの場から逃げてくれたが…。
泉 「…くまくんいつもどうやって迎えに来るわけ?」
A「あぁ、あそこの茂みに隠れてますよ。
私が出てきたら匂いでわかるみたいです。」
泉 「犬みたいだねぇ。
普段は猫なのに…。」
A「でも凛月も最初は女子に囲まれてましたよ。
その時私は彼を無視して帰ろうとしたので。」
泉 「そうだよねぇ。
でも俺はくまくんみたいにあんな汚いところに隠れるなんて無理。」
A「でしょうね。」
きれい好きですしね。
泉 「変装でもしていくしかないねぇ。」
A「そうですね。」
泉 「バイクに乗れたらいいけど、くまくんが怖いからねぇ…。」
A「…え?私が乗ったことないからですよね?」
泉 「…あ、うんうん。そう。」
《バイクだと体が密着するから絶対ダメだった言われてるんだけどねぇ…。》
A「それじゃあ、よろしくお願いします。」
泉 「気にしないで。
それと、明日はかさくんが一緒に帰りたいって言ってたよ。」
A「司くんが?」
泉 「なんか、スイーツを一緒に食べに行きたいんだって。
お説教が必要かなって思ったけど、禁止ってことじゃないから
今日ばかりは見逃してやろうかと思ってねぇ。」
A「え!行きたいです!」
泉 「その代わり!食べすぎないこと!
かさくん無駄に金持ちで爆買するから、アンタの判断で止めてあげなよ。」
A「アイドルは大変だ…。」
泉 「アイドルだけじゃなくてアンタもだから。
ブクブク太った女の子は見苦しいからね?
ある程度食べたらやめること。いい?」
A「はい!」
泉先輩お母さんみたい。
凛月も「Knightsのお母さん」って言ってたし。
泉 「それともう一つ。」
A「?」
泉 「くまくんと幼馴染みには内緒にして。」
A「…え?」
泉 「幼馴染みは知らないけど、くまくんは嫉妬深いから
あんたが他の男と出かけたなんて知ったら大変なことになる。」
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