久しぶりの会話 ページ17
結局家まで凛月におぶられたままついてしまった。
A「…ごめん凛月…。重かっただろうに…。」
凛月「俺人おぶったことないからわからないけど、大体こんなもんじゃないの？」
A「確かにいつもおぶられる方だもんね。」
凛月「まぁ、辛くはなかったよ。
Aの匂いもするし。」
A「…変態的発言やめてね。」
凛月「俺もおんなじ柔軟剤なんだけどね。
Aのうちに来てからずっとこれだけど、いい匂いだよね。」
A「…そんなに匂うかな？」
と、わけのわからない話をしながらソファーに降ろされた。
凛月「あれ？今日おばさんたちは？」
A「二人とも遅くなるって。
ご飯作ってあるらしいから食べようよ。」
手を洗って部屋着に着替える。
白米と酢の物と、味噌汁。
なんともまぁ普通のご飯。
そんなに裕福じゃないんだようちは…。
手を合わせて箸をとる。
凛月「そういえば、まだま〜くんには返事してないんだったっけ。」
A「うん。」
凛月「…あれ、てことは俺って選択肢も考えてくれてるってこと？」
A「…うん。」
なんでそんな当たり前のこと聞くかな…。
頷くだけで恥ずかしいんだって。
凛月「…ふふっ。ありがとう。」
凛月の心からの笑顔を久しぶりに見れた気がした。
凛月「だ〜いすき。」
A「…えっ！？」
凛月「顔真っ赤だ。可愛い♪」
あんたが言うな！(あんたのほうが可愛い！)
A「でも帰ってきてくれてよかった〜。
凛月が帰ってこなかったら、ずっと沈んでたよ。」
凛月「そうなんだ。素直になったね♪」
A「私はいつでも素直です。」
凛月「…ナッちゃん達には感謝しないとねぇ。」
A「そうだね。
明日なにか差し入れ持っていくね。」
凛月「え、ほんと？」
なんか小さい子みたいだな。
目がキラキラしてる…。
A「苦手なものある人とかいる？」
凛月「いないと思う。」
A「じゃあ塾終わったら何か持っていくから、
楽しみにしてて。」
嬉しそうな凛月が可愛い…。
凛月「あと、は〜くんから聞いたんだけど、
この前夢ノ咲に来たの？」
A「…あ…。」
創くん口止めするの忘れてた〜！！
A「仲直りしようと…。」
凛月「…ごめんその時取り込み中で…。」
私達は久しぶりの会話を楽しんだのであった。
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