体育祭 ページ26
待ちに待った体育祭がやってきた。
私は全然嬉しくない。
凛月「俺応援団長なんだけど…。」
A「え！？嘘！？」
あの凛月が…。
あの凛月が！？
凛月「そして種目は借り物競争。」
A「あ、同じだ。」
凛月「…は？」
凛月は本当に驚いた顔で私を見る。
A「…え？どうしたの？」
凛月「…それって何時から？」
A「え、午前中最後の種目だけど。」
凛月「それまでには…終わってるかも。うん。」
A「待って、どういうこと！？」
凛月「よくあるでしょ。
こういう借り物競争に限って、お題が『好きな人』だとかいうやつ。
Aが誰かを連れて行かなきゃいけないとき、
もしくは連れて行かれるとき、
俺がいないとだめでしょ。」
A「そんなのあるわけ無いでしょ！」
大体私なんか好きな人いないから！
そして体育祭は始まった。
私は足が遅いため走る競技にはあまり参加しない。
借り物競争くらいだ。
あとは運動神経のいい咲ちゃんと柚ちゃんを応援するのみ！
A「柚ちゃん咲ちゃん！頑張ってね！」
「「当然！！」」
彼女たちの赤いはちまきが揺れる。
柚ちゃんは障害物競走である。
流石は女子サッカー部。速いなぁ…。
そして見事一位をとった。
私って、あんなに凄い子と友達なんだ…。
何種目か終わって、ついに私の借り物競争。
中学では運動部だったけど、高校に入ってから部活入らなくなったから、
体力ものすごい落ちてる。
でも、団のみんなには迷惑かけられないもんね！
柚 「Aちゃんふぁいとぉぉぉぉぉぉお!!」
咲 「借り物競争は、そこまで足速い子いないし、落ち着くのよ？」
A「うん！行ってくる！」
ピストルの合図で一斉に駆け出す。
箱に手を差し込み、お題を引く。
お題…
『シャーペン』
簡単じゃない？
私は本部テントに行き、放送係の人からシャーペンを借りてゴールした。
一位！
やった！
というか、みんなやけに手こずってるな…。
私がゴールして３分くらい経っても、誰もゴールしない。
え、なんで？
後日友達にお題を聞いたところ、
みんな変なお題だったそう。
一人は『チョークの粉を30グラム』
一人は『黒板消しの破れてないもの』
一人は『運動場の砂50グラム』
普通に考えて無理じゃないか？
上2つに関しては校舎に入らないといけないじゃん。
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照山紅葉 - 名無しさんさん» コメントありがとうございます。夜分遅くにすみません！初めてここまで高評価いただいて、驚いています。今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 1f5ed919d9 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きなので最後まで応援させていただきます！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page50 id: 62c0e911ba (このIDを非表示/違反報告)
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