◆俺だけを、愛せ。◇【宮地清志】

who＊8 ページ8

それから
私はバスケ部マネになった。




毎日毎日




宮地さんにいびられながら




ときに高尾くんに励ましてもらいながら
なんとかやっていた...




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宮地さんは



怖いけれど
誰よりも練習を真剣にしていて




少しだけ
尊敬するようになった。




苦手には変わりないけど




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貴「宮地さん、お疲れさまです」




宮地「ん、ああ。お疲れ」




居残り練習している宮地さんに一言言って



家路についた。




最初は宮地さんとは絶対に仲良くなれないと思ってたけど




案外、仲間思いだし




頭いいし




キライになれないんだよな。




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高「あ！Aちゃーん！」




貴「高尾くんと緑間くん、今日も高尾くんじゃんけん負けたの？」




高「そーだよ、部活帰りなのにまじきちーわ...」




やれやれと顔をふって
緑間くんに目配せした。




高「つーか宮地さんほんとこえーよ!!また怒られたわ」




緑「お前がげらげら笑ってたからだろ」




高尾くんがえーっと不服そうな顔で口を尖らした。




高「でもよ、みんな宮地さんのこと怖がってるぜ？も少し優しくしてもいいっつーかさ、」




貴「でも、誰よりも練習して休んだりしないし、それにきっと怒ってるのもチームをまとめるためだと思う」




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いつもより



饒舌になった。




高尾くんがぽかーんと私を見て


笑った。




高「分かってるよ。あの人がどんだけ真剣なのかくらい」




それよりも、と高尾くんが
自転車から身を乗り出して私の顔に近づいた。




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高「Aちゃんは宮地さんのこと、相当好きだねえ？」




貴「はあ？いや、それはない。ないないない」




高「否定するとこがまた...」




貴「いやいや、ほんとだよ？」




緑「高尾、さっさとこぐのだよ」




だるそうに高尾くんが返事をすると
チャリアカーをこぎ始めた。




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