[歌い手]歌い手達に罵られています[雑愛]

雑愛の日常13※遅れ感謝もありあり ページ20

？？？side

見てしまった。

後輩の、あの姿を。

もう闇に染まってしまった、後輩の背中を。

あの、会話。

思い出したくもない、_____くんのあの言葉。

何故、気づけなかったのだろう。

"最年長"なのに。

いや、気づけなかったんじゃない。

昨日まであんなまふに酷くなかった。

ということは、昨日の夜…？またはAと会話した後…？

そりゃ気づかない訳だ。

確か____くんは、慎重に物事をしっかりと考えて行動する筈だ。

あの後、Aにスルーされた後だ。

あの時に、多分「坂田に取られる」ことや、「嫌われるかもしれない」ということを思ったんだろう。

俺は、あんな風になってしまってはいけない、そう分かってはいる。

けど、頭の何処かで、もう彼のようになってしまったほうが彼女に優しくできて、幸せなんじゃないか、とも思ってしまう。

もう、どうしたらいいんだろう。

俺には、わからない。

…あ、今言ったじゃないか。

「彼のようになってしまったほうが彼女に優しくできる」

この方法があるじゃないか。

これで、肩の荷も降りて、深く考えなくても良かったことに気付けた。

嗚呼、"うらたくん"。

君のおかげで、どうすれば良いか分かったよ。

ありがとうね。

待っててね、A。

『今カら、優シくすルかラネ？』

俺は、正しい事をしている。

だから、間違っていない。

ごめんな、まふ。ごめんな、天月。

_____うらたくんと一緒にAに優しくするから。

そっちはそっちで、考えといてよ。

俺は、A達の所に足を向けた。

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お気に入り作品！！100人突破ああああ！！！

本当にありがとう御座います！

ちょっと早めにエンドを決めておきたいので次のページに書きますね！

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