【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ17)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:39,974 hit

158話:ヒメ様と兄妹の思い違いページ17

。

結局、ソイツについては結局情報を
集めることに収まった…。
終われば直ぐにマイキーはその場から立ち去る。
春ちゃんもそれに続こうと私の手を引く。

『確証もない幹部会なんて開くもんじゃ無い…』

「……うっす」

開いた明石に言えばバツの悪そうな顔を
尻目にその場を後にした。
廊下では私と春ちゃんのことをマイキーが待っていた

マイキーは私に手を振れば
春ちゃんにしばらく2人にしてくれと言い
先に戻って行った。

「あれは…タケミっちだと思うか？」

『だったら…どーするの？』

なんだろうなんて考えずとも分かっていた…
やっぱりマイキーは”タケミっちに会いたくない”
殺さないと行けなくなるから…でも

少し悲しそうに笑うマイキー。
本当は”助けて欲しい”のだろう。

『全部終わらせたい？助けて欲しい…？』

「Aがいるだけで救われてる…。
でも、タケミっちが来たらそうなるかもな」

タケミっちなら何度だって過去に行って
”マイキーに全部背負おうな”なんて言えるんだろう。

私も私のやり方でマイキーの背負おうとしたのを
半分こと一緒に背負って来たはずなのに…

あぁ、憎たらしい…。

『タケミっちの方がマイキーの隣に居る？
妹である私は？置いてけぼりにする…

何のために私がいるのか分からない』

そう言えば少しばかり作っていた表情も
全て抜け落ちただろう。
無理くり笑うのも疲れるんだ。
昔みたいに喜怒哀楽なんて表現するのだって難しい。

首を傾げればシャランと鈴がなる。
その様子を見ればマイキーは

”そうじゃない…”と私を抱きしめる。

「違う…俺の隣はいつだって妹であるAだけだ
お前の幸せが俺の幸せでもあるから
ここまで連れてきた…確かにアイツなら助けてくれるって思うけど…だからと言ってお前がオレが背負ってきたのを半分こしてくれたから……

Aのやり方でも救われてる…。
お前は三途と婚約していつも幸せそうに少し笑ったりしてる時を見ると俺も嬉しい…

でも未だオマエを手放す勇気はオレにはない…
情けない兄貴だけど許してくれ」

『兄として？それとも…主として…？』

私の問いかけにマイキーは”どっちも”と
静かに泣きながら言った…。

”何も変わらない”と言う少しばかりの安堵を覚え
少しばかり小さい兄の背中に手を回して
泣く兄の背中を摩った。