第16話 White ページ18
*
万「今日カレー？」
貴「万次郎おかえりー」
万「ただいま」
エ「マイキー、真兄バイク屋まで呼んできてよ
もう夜ご飯できてるよーって」
万「えー、オレ今帰ってきたばっかなのに…」
貴「じゃあ私行こうか？」
エ「ダメ！引き寄せ体質が夜出歩くな！」
貴「その言われようはさすがに傷つく…」
真一郎が経営しているバイク屋に電話してみるものの、閉店しているからか留守電に切り替わっていた。携帯も自分の部屋に忘れっぱなしで意味を成していない。
とりあえず留守電に夕飯できたよとだけいれておいた。
気付いたらきっと帰ってくるだろう。
だがエマは待ちきれないようで呼んで来いと帰ってきたばかりの万次郎を追い出した。渋々といった様子の万次郎を見送る。
エ「もう！真兄何やってんだか！」
貴「多分もうすぐ万次郎の誕生日だから
バブいじってるんじゃない？」
エ「あーそっかー、もうすぐだね」
貴「エマ、プレゼント決まった？」
エ「それがまだ悩んでるんだよね…」
貴「私もー」
もうどら焼きの詰め合わせとかで良いんじゃないか？
悩みすぎてそんなことも考えている。
というか何をあげても真一郎のプレゼントに勝てる気がしない。……だったらそれにのっかてバイク用品が良いのではないか？
貴「…私キーリングとかにしようかな」
エ「おー！ナイスアイディア！！
それウチと一緒に買わない？」
貴「いいね、ちょっと良いもの買えそう」
エ「可愛いマスコットとかつけちゃえ！」
笑いながらカレーを盛り付け、テーブルに並べる。
やっぱり夏野菜は色鮮やかで食欲そそるなぁ。
そんな時、家電が鳴った。
エ「ごめん、おじいちゃんでてー」
爺「オウ」
貴「…なんだろうね？
こんな時間に」
エ「さぁ？福神漬けのせちゃおーっと」
エマと椅子に座って家族の帰りを待つ。
またエマのドラケン話に付き合っていると電話を終えたのか、おじいちゃんが神妙な顔をして帰ってきた。
エ「？ おじいちゃんどうかした？」
貴「随分長い電話だったね
知り合い？」
爺「今から病院行くぞ」
「「病院？」」
エマと顔を見合わせ、首をかしげる。
病院ってまさか万次郎がまた喧嘩でもしたのだろうか。
おじいちゃんの次の言葉で頭が真っ白になるとも知らずに、そんな呑気な考えしていた数秒前の自分を殴りたい。
爺「───真一郎が死んだ」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わびすけ(プロフ) - あかさたなはまやらわさん» 原作、場地くんファンの皆様にご不快な思いをさせていたことになりますのでご指摘とても助かります！ありがとうございます！今後とも今作をよろしくお願いします。 (2021年10月31日 13時) (
レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたなはまやらわ - この作品最高です！で，気づいちゃったのですが…2話の場地くんを紹介するところで場地が馬地になってました，，細かくてすみません (2021年10月30日 22時) (レス) @page4 id: 5ef1823fc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 漆Pさん» 初めまして。そのように仰っていただけて嬉しいです！三ツ谷の登場回これから増やしていく予定ですので楽しんでいただければ幸いです。これからもどうぞ今作をよろしくお願いします！ (2021年7月28日 8時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
漆P(プロフ) - 初めまして！小説拝見させてもらってます！毎回三ツ谷がカッコよすぎて読んでるこっちもドキドキしてます(*´v｀*)こんな楽しいお話書いてくださりありがとうございます！無理なく更新がんばってください！ (2021年7月27日 15時) (レス) id: 436ede0cdd (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります！ (2021年7月16日 14時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あたた | 作成日時：2021年7月10日 21時
