あなたの我儘を聞かせて (ページ20)

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ーそして、数分前ー

「A！」

『っ、きゃっ…
そんなにコワイ顔してどうしたのシャンクス』

気が済むまで掃除をしていたAの元に
シャンクスが現れた

シャンクスはAの両肩を無理やり掴み
壁へ押し付けている

「どうしたも何もどうしてウタに上げたんだ」

少しだが覇気を交えていた事からAは
イタズラで言っているとは考えられなかった

『1から説明してくれる？
私はウタに“食器を”取らせに行かせただけよ』

「だがウタはお前に上げたネックレスを着けていたぞ」

『ネックレス？透明石の？』

分かりやすい所に置いていたので身に覚えはあった

「ああそうだ、ウタに上げたんだろ？
なあ、どうして上げたんだよあのネックレス！！」

さらに更にとシャンクスの覇気は強まっていくが、
Aは動じなかった

『私はあげた覚えなんてないわ
あげるなんて言葉も言っていない』

「じゃあなんで、！！！」
ブオォォッ…

「お頭！！」

Aはこれ以上シャンクスと話しても
話を聞いてくれないと察し、キッチンを後にした

ー現在ー

「という事なんだ」
駆けつけたベックがクルーに知らせた
勿論ほんの一部だが…

「うわあああああんんんっ！！！！！
あだじ悪くないもんーーっ、、、！！！」

「とは言ってもなぁ、ウタ、、」

シャンクスとAが話さなくなってしまった
原因はウタだと分かっているが、
ウタは一向に認めようとしない

ホンゴウは“それが嫌われたくない一心だ”と
分かっていたから静かにシャンクスが落ち着くのを
待っていた。

一方喧嘩中のAとシャンクスはと言うと…

Aは自室で乱暴に開けられていた箱と向き合い
静かに心を落ち着かせ、

シャンクスはどのタイミングで謝ろうか
どうして一方的に言ってしまったのか…と
大分反省をしていた