54話 ページ6
休み時間の度に結弦くんは友達だからって言い続けた結果、帰る頃にはなんとか納得してくれた
今日も事務所へ行けば先週より忙しさはなくなったようだ
みんなでアイスショーを見てくれたらしい
そのまま話していると奥の社長室から社長と飛鳥さんがでてきた
「おっ、A、お疲れ。」
『お疲れさまです。忙しいのは落ち着いたみたいですね』
「まだこれから忙しくなるけどな。それよりAのご両親に話があるんだけど、予定聞いといてもらえる? なるべく土日がいいかな、話長くなると思うから」
『土日ですね。帰ったら聞いときます』
さて、今日も頑張りますかっ
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
9月半ばの土曜日、社長と話をするため両親と事務所へやってきた
挨拶も済ませ本題へと話は進む
「Aさんを来年デビューさせたいと考えてます」
「「『はっ!?』」」
「正直、スカウトしてから2年でデビューは早いです。夏休みに初めてレコーディングした時、高校卒業後のデビューを計画し、スタジオの機材も新しくしました。しかしアイスショー出演後、気持ちの変化があったのか格段によくなりました。卒業まで待つ必要はないと判断し、こうして話させていただいてます」
父「Aの事を高く評価していただきとても嬉しいのですが、やっぱり高校生でデビューは色々支障があるかと」
「もちろんスカウトした時にお話した通り、学業優先です。卒業まではメディア露出もなし。本名も年齢も明かしません」
母「でも今までみたいにここに出入りしてれば気づかれませんか?」
「デビューしてすぐに気づかれることはないと思います。デビューしたからといってメディアが必ず注目する訳じゃありませんから」
父「学校にはどう説明するつもりですか?」
「今話したことを話します。もちろん反対される可能性はありますが、納得させるつもりです」
父「………………。Aはどうしたい?」
『わ…わたしは…』
突然の話に動揺して考えがなかなかまとまらない
わたしが卒業後でいいって言えばこの話は終わりだ
でも後悔しないだろうか
どうせ後悔するなら挑戦してからでも遅くない
せっかくのチャンスを無駄にしたくない
『わたし、やりたいです。せっかく社長がわたしを認めて与えてくれたチャンスを無駄にしたくない!!』
父「本人がこう言っているのでよろしくお願いいたします」
「こちらこそよろしくお願いいたします。必ず大物にしてみせます」
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷに子(プロフ) - はらさん» 再度のご指摘ありがとうございます。移行した時にチェックがついたまま更新してしまいました。今後このような事が無いように気をつけたいと思います。 (2018年6月9日 13時) (レス) id: 89aaf95143 (このIDを非表示/違反報告)
はら - 前回も注意させて頂きましたが貴方は違反行為をしているという意識がないように思います。次は違反報告しますので (2018年6月9日 12時) (レス) id: 4e99e45b45 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい (2018年6月9日 12時) (レス) id: 4e99e45b45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆづ子 | 作成日時:2018年6月9日 9時