私の名は[救世主]【転生したらスライムだった件】 (ページ14)

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61話ページ14

リムル「ま、俺が支払うのは衣食住の保証のみだけどな。

拠点があった方がいいだろ？」

衣食住の保証って大分いいと思うんだけど。

心の中で突っ込みを入れていると、ハルナがお茶を出してくれた。

ハルナちゃんあざっす！

機嫌をよくしながら、私はそのお茶をすする。

抹茶に似た苦味だ。飲めないわけではない。

？「しかし、それでは俺達の復讐に巻き込むことに...」

あれ、復讐に巻き込まれるのか私。

わかんないのに巻き込まれるとかないわー。

リムル「まぁ、別にお前達のためだけってわけじゃない。

数千の、しかも武装したオークが攻めてきたんだって？

そりゃ、どう考えても異常事態だ。この町だって決して安全とは言えないだろうな。

そんなわけで、戦力は多い方がこちらとしても都合がいい。」

淡々と自身のメリットを語るリムル。

ありがとう、君のおかげで今の状況が理解できた。

？「....なるほど」

赤髪も一応納得したようで、真剣に悩んでいる様子だ。

？「....悪いが少し考えさせてくれ」

リムル「おう、じっくり考えてくれ」

その言葉を後に、赤髪は森の方へと歩いて行った。

ゴブタ「まだお肉あるっすよ、いるっすか？」

ん？おぉ、いるに決まってんだろ！

　

*

一晩が立った。

現在、私は司法機関の長官を務めるゴブリン・ロード、ルグルドと将棋をしている。

将棋のルールなんてまったく知らなかったが、さっきリムルに教えてもらった。

結構面白い。

機会があれば、私の得意なオセロも作ってもらいたいな。

赤髪は、リムルのテントに向かった様子。

あの迷いのない目から察するに....受け入れるだろうな。

ルグルド「王手ですぞ、A様」

なぬっ！？

くそぅ、最初何も考えずにポンポン駒動かしたのが不味かったな。

《案。代理演算を使用しますか？ YES/NO》

....NOだよ、NO。

命を懸けるデスゲームならまだしも、たかが将棋だぞ？

そんなズル、私のプライドが許さない。

それに、そんな提案を持ち込むってことは、まだ勝算があるんだろ？

考えるさ、自分で。

それより、君はスキルの....

ケンゲ(A様、ブラックスパイダーを捕らえましたが、いかがいたしますか？)

...何なの？

ここまでくると、逆にタイミング狙ってるんじゃないかと思えてくるよ。

(分身体に行かせる。というか、もう分身そこに常駐させるわ)

ケンゲ(承知しました)