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18話 ページ19

平子「…っ。」
泣いていても何も始まらない。前を向かなくては。やっと、違和感の正体が分かった。いくら綺麗な遺書を書いたとしても、君の本音はそこになかったんだ。死にたくない。その一言が、君の全てを語っていた。俺のやるべきことが明確になった。とにかく、暴食…あいつを探そう。

CCGー
倉元「あ、丈さん。おかえりなさい。」

平子「ああ、ただいま。」

倉元「…。何か進展はありましたか?」
丈さんの目が心なしか赤くて、きっと泣いたんだろうな、と思ったけれどそういうの聞くのは野暮じゃない?黙っておくことにした。

平子「進展は、あった。実はAはあのご両親の本当の娘ではないそうだ。Aの実の両親は喰種に殺されたらしい。」

倉元「え!?ということは、Aさんは復讐のために…?」

平子「その線が、濃厚だと思う。」

倉元「そんな…。そんなの、悲しすぎますよ。復讐に囚われて、その上目的も果たせず、死んでしまったなんて。これじゃあ本人も、遺された人も…誰も救われないじゃないですか!」

平子「…そうだな。けど、もう…仕方のないことなんだ。俺は暴食を追う。それが全ての謎を解決する近道だろう。」

倉元「はい…。」
こうして本格的に暴食を追うことになった。

平子「暴食は、月に一度、大量の捕食を行う。この間の捕食からすると…もうそろそろ、次の捕食があってもいい頃だ。」

倉元「はい。問題は、ヤツがどこで捕食をするか、という所ですね。あいつは区をまたいで活動をしている。他の喰種の縄張りとか関係なしに。」

平子「もしかしたら捕食に何か規則性があるかもしれない。今までヤツが現れた所を洗い出してみよう。」

倉元「了解です!」
自分の目的の為に1人の喰種を追っている俺を、よく思わない奴らは少なくはない。だが、この謎をどうにかしないことには、俺は前に進めないんだ。もちろん、協力してくれる人もいる。俺のわがままではあるが、どうか最後までやらせて欲しい。
そんなある日、有馬特等に呼び出された。

平子「…失礼します。」

有馬「ああ。丈。少し、痩せたか?」

平子「あまり食欲がないものですから。」

有馬「そうか…。お前が、私的に喰種を追っているという話をよく耳にする。」

平子「はい。この件に関して、私は一歩も引く気はありませんので、出来れば終わるまで、見ないふりをしていただきたい。」
有馬特等が出てくるということは恐らく上がこの件をよく思っていない、ということだろう。

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駄郎(プロフ) - すごく心が痛くなりました(´;Д;`)めっちゃ切ない作品、、、素敵でした、、、(><) (2018年5月28日 1時) (レス) id: d57e5a8b8d (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - とても嬉しいです!ありがとうございます!この後どうしていこうか思案中なので更新待っていて下さい!頑張ります! (2016年7月27日 21時) (レス) id: dae8dd9e10 (このIDを非表示/違反報告)
かなり。(プロフ) - 最高です!!感情の表現がすごく細かくて尊敬します!!応援しています! (2016年7月27日 21時) (レス) id: 681ac572b8 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き粉(プロフ) - 意見ありがとうございます!確かに詰め込んでる感はありますので、改善していきます。 (2016年3月29日 21時) (レス) id: dae8dd9e10 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキューって神だよね。 - 少しぎゅうぎゅうで読みづらいです。もう少し間が空いていると読みやすいです。無理言ってすみません。更新がんばってね。 (2016年3月18日 12時) (レス) id: 3186d38158 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月10日 23時

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