理不尽8 ページ10
つーか張り手されたとこメッチャ痛い。何あの破壊力。私の顔腫れるんじゃね?あまりの痛みにふらついた所、ドンっと誰かにぶつかった。男か!?咄嗟にぶつかった相手を見る。
?「あ…すいません…」
ピンクの髪の可愛らしい…おと…なんだ女か。
あ「あ、ごめんね?」
キラキラの笑顔でその子に謝る。なんせ私、女子には超優しいからね。
?「い、いえ///。」
恥ずかしそうに顔を赤らめて、そそくさと逃げて行った。ふっ…また禁断の扉を開けさせてしまうかもしれんな。全く私の美しさは罪よのお。その光景を、なぜか驚いた様子で見つめていた菜摘。
あ「菜摘、もう帰ろう?」
菜「あ、うん。」
やけに素直についてくる。
あ「どうしたの?なんか変じゃない?あ、いつも変か。」
菜「うるさい!…てかさ、珍しいね。あんたが男に優しくするの。」
あ「は?私がいつ男に優しくしたのさ?もしかしてノッポ芋を殴らなかったから?あれは菜摘が止めてなかったら殴ってたよ?」
菜「そのことじゃねえわ。つーか降谷君のこと次ノッポ芋って呼んだらまた張り手かますからね。」
あ「勘弁してください。じゃあいつよ?」
菜「さっきぶつかったピンクの髪の子、あれ…男だよ?」
あ「…は?なに…は?」
只今私混乱中。男?嘘だろ。私のセンサーに引っかかんなかったぞ!?
菜「めっちゃ、男の制服着てたじゃん。しかも私あの子の事野球部で見たし。」
あ「んなっ…何をを…言ってらっしゃるのかな!?」
菜「動揺しすぎ。だから珍しいって言ってんの。あんたって所謂男の娘、みたいなのもすぐ分かるじゃん?言わなきゃ絶対わかんないくらい完璧見た目女の子でもさ。」
あ「分かるに決まってんじゃん!私のセンサー男だったらビンビンに反応するもん!あの子の時は全然反応しなかったよ!?」
菜「なんかその言い方やらしいんだけど。」
あ「何がだ!?」
菜「まあいいや。てかあんた何?センサー反応するかしないかで男女分けてんの?」
あ「うん。だって男なんてみんな同じに見えるもん。」
そういえば、あの子の顔ははっきりと覚えてるな。なんでだろ…?
菜「もしかしてそれってさ、運命なんじゃない?」
あ「まったく…これだから女子は嫌なんだよ。何でもかんでも色恋に結びつけやがって。きっと私のセンサーが鈍ってるだけだよ。」
顔で判断してないから、私のセンサーが鈍くなったとなるとどいつが男か分からなくなるかもしれん…。
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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月3日 23時