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理不尽45 ページ48

あ「〜〜っ///。」


春市「先輩…触っても、いいですか?」


あ「……っいいよ///。」


壁にぴったりくっついて座り込んでいる先輩を優しく包み込む。
とっても大人しく俺の腕の中におさまっているこの愛おしい生き物をどうしてくれようか///。


春市「ファーストキス…」


あ「うぇっ///!?」


いちいち反応が可愛い。


春市「こんな形で、すいません。もっとちゃんとしたのは今度しましょうね♪」


あ「んなっ///!?」


春市「…嫌ですか?」


反応が可愛いからついからかいたくなってしまう。なんでこんなに素直な反応を返してくれるんだろう。


あ「ベっ……別に嫌じゃ…ない、けど…///。」


春市「クスッ…ほっぺたりんごみたい。すごく可愛いです。」


あ「うるさいしっ///!!もうお腹減ったからご飯食べるよ///!!」


無理やり俺の腕から抜け出す先輩。真っ赤なほっぺたを怒ったように少し膨らませてこちらを睨んでくる。そんなことしたって可愛いだけなのにね。


春市「そうですね、ご飯食べますか。」


昼休みはすぐに終わってしまう。もっと先輩と一緒にいたいのに。なんで俺は1年遅く生まれてきてしまったんだろう。なんて、そんなこと考えてもキリないんだけれど。


あ「…じゃあ、また放課後ね。ちゃんと授業受けるのよ?寝ないように!」


春市「はいはい。俺、真面目ですから大丈夫ですよ笑」


あ「まあ…そうだろうけどね。」


春市「でもA先輩が俺ともっと一緒にいたいって言うなら、授業サボってもいいんですけどね?」


あ「はあっ///!?逆だし!!春市君がもっと私と一緒にいたいなら授業サボってあげるわよ///!!」


春市「一緒にいたいです。」


あ「///!!?」


菜「イチャコラしてるとこ悪いんだけどさー、あんた今度サボったら呼び出しだよー?」


あ「マジで!?」


春市「えー…」


菜「ドンマイ、春市。なんかほっといたら授業サボりそーだなと思って呼びにきたら案の定だったわ。」


あ「呼び出しはめんどくさいわ。じゃあ春市君ごめんけど、放課後ね!」


春市「分かりました…。」


せっかく一緒に居られると思ったのに。でもまあ、仕方ないか。


菜「ほら行くよー。」


あ「うん。じゃあねー!」


春市「はい、また!」


先輩の後ろ姿を見送って、小さく溜息をついた。


春市「……残念。」

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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月3日 23時

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