理不尽44 ページ47
春市sideー
A先輩と付き合うようになってから1週間が経った。付き合ったからといって今までの関係と何か変わった訳ではないけど、A先輩の一挙一動が可愛すぎて最近俺の理性が崩壊寸前です。
あ「春市君！お昼食べよー！」
ほら、もうすでに可愛い。俺のとこに小走りでくる先輩をもう抱きしめたくてたまらない。
あ「春市君？聞いてんの？」
春市「あ…ごめんなさい。ちょっとボーッとしてました。天気もいいし、中庭で食べましょう！」
あ「なに、疲れてんのー？大会も近いし、練習ハードなんでしょ？」
小首をかしげながら俺のことを心配そうに覗き込む。これを素でやってるもんだからもう、たまらなくなる。A先輩の全部が可愛すぎる。何してても可愛い。この人が俺の彼女とか、どんだけ幸せなの、俺。
春市「そうですね、練習はキツイです。でも、先輩がギュッーってしてくれたら頑張れるかもしれません。」
あ「はあ///！？な、何言っちゃってんの///！？」
真っ赤になっちゃって、すんごい可愛い。すいません、さっきから可愛い可愛い連発しちゃって。
春市「クスッ…冗談ですよ？」
サラサラの髪の毛をスルリと撫でれば、ゆでダコみたいに耳まで真っ赤にして俯く。ああ…キスしたい。本気でヤバイ///。
あ「あっ…の///！！」
チュッー
一瞬、何が起こったのかわからなかった。けど、この柔らかい感触は……。
あ「〜〜△☆□♯///！？」
先輩が思いっきり後退りをする。なんとなく状況の理解ができた。俺は先輩にキスしたいあまりに無意識に先輩に近づいていたんだろう。そこで突然先輩が顔を上げたもんだから、図らずもキスする形になってしまったのだ。
そう気づいてしまったらとんでもない恥ずかしさが込み上げてくる。
春市「ご、ごめんなさい///！」
壁にぴったりくっつくほど後ずさっている先輩に、慌てて謝る。近づこうとすると…
あ「近寄らないで///！！」
春市「A先輩…。ごめんなさい…怖かった、ですよね。」
あ「違うの///！怖くなんかないよ///！けど、今どんな顔してるのか分かんないんだもん///。絶対可愛くない顔してる…顔も熱いし///。見られたくないの///！」
何を言ってるんだこの人は。今、先輩が可愛すぎてキュン死にしそうなくらいなのに。可愛くないなんてありえない。
春市「大丈夫。どんな先輩も可愛いです。だから、顔見せて下さい。」
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作者名：歯磨き粉 | 作成日時：2016年3月3日 23時
