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理不尽41 ページ44

菜「A…お前は本当に罪な女だよ。」

あ「ん?まあね!」

菜「春市は、あんたのこと抱きしめたくて仕方ないんだってさ!」

あ「はあ///!?」

春市「ええっ///!?ちょ、何言ってるんですか///!!」

菜「だって事実じゃん?私が割り込まなかったら、お前絶対Aのこと抱きしめてただろ。お姉様はお見通しです。」

春市「〜っ///。それは…否定しませんけど///…。」

あ「っ///!!」
春市君に抱きしめられたりしたら、私死ぬかもしれん///。触れられた瞬間心臓止まるかも。でもそれは嫌だからってわけじゃなくて…むしろ、抱きしめられたい、かも。とか思ってしまっているのですが。いよいよ私は重症なんじゃないでしょうか///?

菜「やーん♡A可愛い〜♡顔真っ赤にしちゃってさ〜♪抱きしめられるとこ想像したんか?やらしー♡」

あ「うるさいしっ///!!べ、別に想像なんかしてませんけどっ///!?触れられたら心臓止まるとか思ってませんけど///!!」

菜「そう…思ってたのね♡」

あ「だから思ってないってば///!!もーやだ!!菜摘嫌いっ!!私もう教室行くから!!」

菜「ふふっ…拗ねちゃってかあわいいー♪ね?春市♡」

春市「〜っ///。」

菜「言葉にならないくらい可愛かった?あの子、意外とわかりやすいタイプだからさ、からかい甲斐があるのよね〜♪」
菜摘先輩の言葉に激しく同意。なんであんなに可愛いのか。自分で思ってたこと言っちゃうあたりがもう…ツボです///。

菜「Aはさ…ほっとくと、自分の殻に閉じこもっちゃうから…気にかけて、外に連れ出してあげて?あの子はもう十分傷ついてきたし、いい加減幸せになったっていいじゃない?私は、あの子が笑っていられるならそれでい。でも、もしもあんたが…Aを泣かせるようなことがあったら、容赦しないからね。」

その瞳は、強く、美しく、揺るがなかった。本当に、A先輩のことを思っているのだろう。俺は、この人たちが過ごしてきた時間の中には入れない。けど、これから俺と過ごす時間が、A先輩にとって居心地がいいと思える時間にしていきたいと思う。A先輩の居場所になりたい。それが俺の、気持ちだ。

春市「はい!俺、A先輩のこと一生大切にする覚悟があります。だから、安心して見ていてください。」
力強く応えたら、菜摘先輩の目が優しくなった。

菜「…いい男じゃん、春市。これなら安心して、Aを任せられるわね。」

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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月3日 23時

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