理不尽39 ページ42
あ「あーあ、マジツイてない…。お母さんには殴られるし、クソ兄貴には学校乗り込まれるし…ん?あ!そうだ思い出した!兄貴っ!!なんで学校来てんのよ!?」
雅哉「だから春市とかいう男を一目見ようと思ってね?Aにふさわしい男が兄としては見極めなきゃいけないっしょ?」
あ「お前に見極めてもらう必要はねーよ。春市君はすごくいい子だし。」
雅哉「いい子だから好きになったの!?いい子だから怖くないの!?」
あ「分かんないよ、そんなの///!!」
母「お母さんが見極めてあげるから連れてきなさい。」
あ「うー…///。理屈じゃないんだよ…。でも、何かしら理由はあると思うんだ…///。」
母「恋愛マスターの私なら分かる!だから連れてきなさい!」
あ「…分かった。けど、連れてくるとき兄貴はいないでね。」
雅哉「なんでさ!?」
あ「だって絶対静かにしてないもん!」
雅哉「当たり前じゃん!!何なら殴りかかるよ!?」
あ「だからやだって言ってんの!!つーか殴りかかろうとしたら、その前に私がお前を葬るぞ?」
雅哉「最後をAの腕の中で終われるのなら本望です♡」
あ「気持ち悪っ!!」
母「確かに気持ち悪いわ。」
雅哉「酷いなあ…。」
あ「静かにしてるならいてもいいよ。一言も喋らず動かず息を潜めて座ってるなら。」
雅哉「それ拷問だよね?」
あ「だってウザいんだもん。存在が。」
雅哉「も〜!本当はお兄ちゃん大好きなくせに〜!」
あ「ポジティブなのは良いことだけどさ、こーゆーところで出さなくていいんだけど。つーかマジで嫌いだから。大っ嫌い。」
雅哉「ううっ…嫌よ嫌よも好きのうちー!!」
泣きながら訳のわからない言葉を叫んで逃げていった。
あ「意味わかんない。」
母「いやー…あんたはちょっと、辛辣すぎるわ。春市君にもキツいこと言ってない?そんなんじゃ、愛想尽かされちゃうわよ?」
あ「………大丈夫。…と思う。」
母「心当たりがあるのね?」
あ「だって恥ずかしいんだもん…。」
母「ああ…それなら大丈夫だわ。むしろプラスよ!」
あ「は?何で?」
母「ツンデレってやつよ。」
あ「よく分かんないけど、プラスなのね?」
母「うん♪」
あ「ふうん…。」
恋愛って奥が深いのね。
母「で、いつ連れてくるの?」
あ「んー…分かんない。春市君の予定も聞いてみなきゃだし。」
母「そうね。お母さんはいつでもいいからね☆」
あ「はいよ。」
47人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月3日 23時