検索窓
今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:32,475 hit

理不尽33 ページ36

あ「まあ、知らなくていいなら無理して知ろうとは思わないからいいんだけどね。」

菜「うん、やっぱまだ早いわ!とりあえず、春市に触れられるようになってからだね。」
ということで話は落ち着いた。春市君に触れられるように、か。考えただけで頰が熱くなるのを感じた。あれ?でも…これ、嫌じゃないってことだよね…?だって、他の男に触れることを想像したらムカついてくるもん。ちょっと、触れてみようかな。


昼休みー
菜「ねー!哲也さんのクラスに行かない?」

あ「はあ?やだよ。そもそも誰だよ?」

菜「だから私の新たな好きな人だって!3年生なんだって!」

あ「やだ。無理。1人で行って。」

菜「んもう!それならあんた春市んとこ行きなさいよ!」

あ「えー?それも面倒だからいいよ。」

春市「A先輩!」

菜「おや♪噂をすれば♪」

あ「どうした?春市君。」

春市「あの…お昼、一緒に食べませんか///?」

菜「喜んで!」

あ「なんで菜摘が答えてんのよ?」

菜「だって断る理由ないでしょ?」

あ「ないけど私が答えるっつってんだよ!いいよ。せっかくだから中庭で食べない?」

春市「はい!」

あ「春市君お弁当持ってきてんの?」

春市「いえ!購買で買ってきました!あと、これ先輩にあげます。」
照れながら春市君が渡してきたものは…

あ「こ、これは!!幻のプレミアムピーナッツパンじゃないですか!!どうしたのこれ!?どうやって手に入れた!?」

春市「えへへ///。秘密です。」
少し得意げに、少し照れながら笑う春市君から目が離せなくなる。なんだろ…この気持ちは///。今すごく、春市君に触れたい。わしゃーってしたい///。

春市「先輩、顔赤いですよ?具合でも悪いんですか?」
春市君が心配そうに顔を覗き込んでくる。

あ「違っ///…何でもないから近づかないで///!!」

春市「…もしかして、照れてるんですか?」

あ「違うし///!ピーナッツパンが嬉しすぎて気分が高揚してるだけだし///!?」
ああ、自分可愛くない。とか、初めて自分の性格を恥ずかしいと思った。

春市「クスッ…可愛いなあ、先輩は。」

あ「はあ///!?意味わかんない///!!」

春市「だって、本当に可愛いんですもん。ツンデレのとことか、すごく可愛いです。」

あ「〜っ///!?」

春市「そうやって、俺の言葉に反応してくれるとことかすごく好きです。先輩…触れても、いいですか?」
いつの間にか春市君がすごく近くにいて…私の心臓の音がとってもうるさい。

理不尽34→←理不尽32



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。