理不尽9 ページ11
あ「はあーあ、左頬がメッチャ赤くなってんだけど。」
菜「だからちゃんと謝ったじゃん。」
あ「謝ったくらいで済むとでも?女の子に張り手とかありえないわー。」
菜「…たこ焼きにお好み焼きも付けるから!」
あ「なら許す☆」
菜「お前マジで単純な。」
あ「食べ物には勝てないのだ〜♪」
ニヘッと笑うAはやっぱり可愛い。女の私でさえ、こいつの笑顔にはドキッとしてしまうのだ。笑ってる理由に色気がないけどね。
菜「てか次移動教室だから早く行くよ。」
あ「ああ、そうだったね。私サボるわ。後でノート写させて。昼寝したい。」
菜「もー。あんた結構不真面目なのになんで頭良いのかしら。」
あ「天は二物を与えてしまったのだよ。」
菜「腹立つわー。ぶん殴りたい。」
あ「ま、よろしくー☆じゃあね!」
今日は天気が良いから、昼寝が気持ち良いだろう。お気に入りの屋上には、誰もいなかった。たまに誰かサボってるからムカつくんだよね。ま、私が一番乗りの時はドアにチェーンかけちゃうからそれ以上来れないのだ☆
あ「はあー…気持ち良い…。」
すぐに眠りにつけるのが私の良い所。
あ「スー…スー…」
?「…あーあ、こんな無防備に寝ちゃって。ふうん、やっぱり可愛いね、この子。」
?「つーか俺たちに気付かなかったのかよ。あいつ入り口にチェーンかけてたぞ。」
?「ふむ。しかし気持ちよさそうに寝ているな。俺も眠くなってくる。」
?「もうサボっちゃおうか。」
?「おー、そうしようぜ。」
あ「…っふああ。よく寝た。」
大きく伸びをし、周りを見渡すと…
あ「!!?」
な…な、何で私の周りに男が3人寝ているんだ!?声にならない叫びをあげて、咄嗟にその場から逃げる。
あ「え、何何何!?これ夢っ!?私チェーン掛けたよね!?」
入り口を見るとちゃんとチェーンが掛かってる。と、いうことは私が来る前からいたんだこいつら。スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている3人の芋たち。ヒゲ芋と、なんか普通の芋と、ピンクの芋…。ピンク?あれ、なんかこいつあの子に似てるな。けど、こいつは男だって分かる。
あ「とにかく、逃げよう。」
本当はボコボコにしたいけど、3人相手は分が悪い。男と一緒に寝るなんて!!私の体が穢れてしまった!!うわああん!!
あ「菜摘ー!!私穢れた!男と寝ちゃったよー!!」
菜「どういうことよ!?ちょっと詳しく話しなさいっ!」
先生「いや今授業中だからね?」
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作者名:歯磨き粉 | 作成日時:2016年3月3日 23時