第36音目~別世界５~ ページ9
真っ赤なスポーツカーのドアを開け、美琴はサングラスを外した。
病院に入るとエレベーターに乗り、杉崎に指定された階へのボタンを押す。
小児科病棟は5階にあり、美琴はそこで降りた。
ナースステーションで看護師に話をするとすぐに杉崎がきた。
杉崎の持っている部屋へ行くと、そこには男がいた。
右京「こちらは私の友人です。
国の戸籍管理をしており、少し彼女のことを調べてもらえるようにお願いしました。」
「こんにちは、朝比奈充です。」
一礼する朝比奈充という男に美琴も一礼した。
充「早速ですが、本題に入らせていただきます。
こちらをご覧ください。」
朝比奈は自身のバックからノートパソコンを出し、1つのページを見せた。
そこにはAの名があり、朝比奈はマウスでスクロールする。
そのページを見た美琴は驚きを隠せなかった。
そう、なぜなら。
美琴「『こちらの記録はございません』？」
そう、記録がなかったのだ。
朝比奈は順を追い、ゆっくりと説明した。
充「この国には、戸籍を持たない子供や大人がいます。
出生届を役所に提出せず育てられ、自分の誕生日や年齢もわからないような人がたくさんいます。
波風Aさんもその1人かと。」
美琴は絶句する。
今まで何人もの子供たちを見てきたが、戸籍を持たない子は初めてだったのだ。
美琴「…わかりました。
ありがとうございます。」
戸籍を持たない子供。
この世に生まれたのに存在しない子供。
こんなに悲しいことがあるのかと、美琴は帰りの車で一粒の涙を流した。
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遊星(プロフ) - この話の夢主の名前固定解錠お願いします。この話のパート1とは違います。 (2019年9月25日 7時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - なるほど！おっけーです！ (2016年4月28日 0時) (レス) id: 62f0c320d4 (このIDを非表示/違反報告)
アップルティー(プロフ) - 晴さん» 申し訳ありません、thirdの方は手直しのためパスワードをかけさせていただいております。手直し完了次第、すぐに公開いたしますので、しばらくお待ちくださいm(_ _)m (2016年4月25日 7時) (レス) id: 869e11cc59 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - ３部の方にパスワードかかって読めません(*＿*) (2016年4月24日 14時) (レス) id: 62f0c320d4 (このIDを非表示/違反報告)
莉子 - Nice to meet you、莉子です(^^) (2015年12月7日 17時) (携帯から) (レス) id: 37f7808f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルティー | 作成日時：2015年10月29日 21時
