検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:2,479 hit

story:19 ページ20

.Aside.



黄瀬「あ…そういえばこれ…うちに忘れてあって…」


A「あ………」


や…ばい 私のノート
やっちゃった…忘れてきちゃった
すごい急いでたから……どうしよう


A「……中見ましたよね」


黄瀬「ごめん…気になってその…すんません」


忘れた私が馬鹿だから
謝らなくても…いいのにな……


黄瀬「まだちょっと曖昧だけど…Aちゃんの事、沢山知れた..ごめん、勝手に見ちゃって……なんていうか…本当に辛かったんだよね、何も知らずに無神経な事沢山してしまってごめん…。」


A「…謝らないで下さい先輩、何も悪くないですから…沢山巻き込んでしまって本当にすみません…。」


黄瀬「巻き込んでくれて…いいんスよ全然……!俺は、役に立ちたいんスよAちゃんの…だから、もっと色んな事が知りたい、そんで絶対…赤司からAちゃんを守りたい……です。」


なんでこの人
こんなに一生懸命になってくれるんだろう
チャラくて性格悪そうなのに

どうしてこんなに優しいんだろう

こんなに一生懸命に普通してくれない

すごくすごく 良い人だ
それなのに
どうしてもっと 心を開く事ができないんだろう

どうしても踏み込めきれない
それが何故だか分からないけど



A「ありがとうございます…すみません本当に」


黄瀬「何かあったらいつでも教えて、怖い事とか不安になったりしたらすぐに俺を呼んで欲しい。絶対すぐに行くから。」


A「はい…ありがとうございます。」


黄瀬「お兄ちゃんは…もう帰ったみたい、多分大丈夫だと思うけど、もし怖かったら…


A「大丈夫です、平気です。」


黄瀬「…そっか……うん、じゃあまた、明日話そう。今日はとりあえずゆっくり休んで…なんかあったらすぐ呼んで。」


A「はい…分かりました…今日は本当にありがとうございました」


黄瀬「じゃあ…また明日ね…」





今日起こった事

まだ全然信じられない

ちょっと頭が全然回らない



首の痛みが全然取れなくて

お兄ちゃんの顔を何度も思い出して
怖くなってしまって

夜は全然寝られなかった


お兄ちゃんといると
恐怖がどんどん積もっていって
時々本当に不安になる


でも、先輩が
先輩が優しくしてくれて
ほんの少し傷が癒えていく気がする
ほんの少しだけど

それでも何となく不安で

だけど

先輩の言葉は本当に
温かくて

私はその言葉に
今だけでもいいから浸っていたい


それほど先輩の言葉は安心した

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←story:18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桃井結衣 | 作成日時:2018年11月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。