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.夢主side.




A「お兄ちゃんあのさ」

赤司「何かな」


逆らいたいわけではないんだけど
全然逆らう気は ないんだけど


A「やっぱり高校はこっちで通いたい」

赤司「どうして?」

A「どうしてって……」

赤司「海常に拘る理由だよ、最初から疑問に思ってたんだ何故Aが海常を選んだのか。」

A「校内の雰囲気とか結構好きだし…」

赤司「あの程度の高校なら東京にも、京都にだって幾らでもあるじゃないか。特に拘る理由もないなら早急に転校の手続きを取ろうか。」

A「お兄ちゃん…その」

赤司「A」


A「え…」

赤司「いつから僕に逆らえるようになったのかな」

A「………いや…」


いつも突然だ

突然、声と雰囲気と目の色が変わる

どうしてそんな目で睨むの?


赤司「高校、こっちに来るよね?」


うん。


うんって言って、私

逆らうな、逆らわないって決めたよね?

どうして言えないの?言わなきゃ…
上手くやらなきゃ…

でも

でも………


A「…っ…ぃ


赤司「髪……伸びたね」


A「え………」



首…………に




ーーードンッ



思いっきり、壁に打ち付けられた

背中が、頭が痛い、すごく痛いでも
息が苦しい 酷く苦しい



A「な…っ…んで……っ…」


赤司「逆らわないって…約束したよね?」



首…絞められたことなんて

ただの一度も ない



A「っ…ふっ……っぃやっ…っ‼!!」


赤司「A」

私の首を絞める手が
段々強くなっていく


怖いよ お願い助けてお兄ちゃん
ごめんなさい、ごめんなさい
本当にごめんなさい


A「…ごめっ…んな…さぁっ…ぃ…」


赤司「君の生と死を操ってるのは僕なんだよ」


苦しい、凄く苦しいよお兄ちゃん

このままじゃ私……は…


赤司「君は僕の操り人形なんだ、だから君の意志は僕にあるし僕の意志は君にある、逆らう事は許されないんだ、分かるよね?」



操り 人形…?

そうだよ、その通り
自分の意志で動けない
ずっとずっとお兄ちゃんの呪縛から解かれないまま


高校なんてどこでも良かったんだ

ただ、お兄ちゃんから離れたかった

自分の意志で生きていたかった
生きる価値がないなんて思いたくなかった

ただみんなみたいに

普通に生きていたかった


本当にこのままでいいのかな

操り人形のままでいいの?



私……



ーピンポーン

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作者名:桃井結衣 | 作成日時:2018年11月4日 18時

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