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.夢主side.



ーピンポーン



先輩………?


いや、何期待してんのよ。馬鹿。

来るわけないじゃん。

お兄ちゃんに気づかれないために
先輩の家に居させてくれたのに

何もかも先輩のした事を無駄にした。

来るわけ、ないでしょ。




覗き穴から見えた人物に

なんとなく予想はしてたから

驚かなかった

もう、耐性がついた



赤司「そこに居る事は分かってるからね。A。早く出ておいで別に何もしないから。」


出たくない、でも

自分でなんとかしないといけないんだ
自分で決めた事だから
もう、先輩はいない



ーガチャ


A「……どうも…」


なにを、言ってんだか?血迷っちゃって…



赤司「これから一体どうするつもりなんだい?学校にも無断で休んで。迷惑をかけて。学校にも、僕にも、黄瀬にも。沢山の人迷惑をかけてしまったよね、A」


怒ってるの?呆れてるの?
この人の今の感情は何なんだろう。


A「明日からちゃんと学校には行きます。」


赤司「信用できないな、これ以上は限界だよA。僕の信頼を裏切り続けているんだよ。どうやって信用すればいいんだい?」


A「大丈夫です、しっかりと行けます。信頼を裏切ってしまってすみませんでした。」


赤司「口では何とでも言えるさ、まぁいい取り敢えず中でゆっくり話をしようか。」


A「…はい」








.黄瀬side.




黄瀬「……あ…れ」




何だろうこれ

見た事も無い小さなノート

これ忘れもの、かな?Aちゃんの
いや、絶対そうだ

何だろう、何か書いてあるのかな






『今はつらくて苦しいけど、これからよくなるかな。おにいちゃんやさしくしてくれるよね。おにいちゃんのことが全然分からないよ。お母さんがいなくなってからわたしはすごく辛いけどそれよりももっとおにいちゃんがわたしのかみを引っぱったりたたいたり、おなかけったりされる方が辛いんだよ、お母さんのことでかなしむひまが、ないよ。どうしてわたしをいじめるのかな。わたしなんかしちゃったかな。なんかいやなこと言ってしまったかな。もう次はしないからって言ったけど本当にもうしないかな。こわいです。すごくこわいです。でもお父さんはだいじょうぶって言うし、お父さんに今日言っちゃった、それでもだいじょうぶ、おまえのかんちがいって。かんちがいだよね、こわくないおにいちゃんは優しいはず。たぶんだいじょうぶだよね、もうしないよね。今日はたくさんたたかれた泣いてつかれた』

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作者名:桃井結衣 | 作成日時:2018年11月4日 18時

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