story1 ページ2
.夢主side.
ーガタンガタンガタンゴトン…
満員電車は嫌
独特な臭い 体の密着感 誰かの吐息
吐き気がする
私は多分人よりも色んな事に敏感だから
余計に気持ち悪いんだと思う
最悪、こんな事になるなら
いつもの車両 乗り遅れるんじゃなかった
……気のせいかな
今、臀部に違和感を感じたんだけど
なに、痴漢?
気のせいだよね
手の感触がする…
なんかエスカレート してない?
…痴漢かも しれない
気持ち悪い…
待って こういう時どうすればいいの
どうしよう…怖い
思わず隣にいた人のシャツを掴んでしまった
あー…何やってんの私
申し訳ない、顔見れないな
絶対、困らせてる
「アンタ、何してんだよ」
あ れ…どっかで聞いた
見覚えのある声
「はぁ?何だよ突然!何もしてねえよ!」
「アンタ今痴漢してただろこの子に」
「してねえよ!お前らグルでやってんだろ!冤罪だよ!」
調度のタイミングで電車が停車した
そのおっさんは足早に逃げていった
最低あのクズ
気持ち悪い…
死んじゃえばいいのに
いや……それよりもこの人
お兄ちゃんの友達の
「逃しちゃった、すんません、大丈夫ですか?……
……ってアレ、君……って確か…赤司っちの妹だよね?」
A「あ…はい。黄瀬先輩、高校同じだったんですね。」
黄瀬「入学してから1ヶ月も経ってるのに、全然気づかなかったっスわ。仮にも中学の時、同じ部活だったのに。」
A「あんまり、関わりなかったですからね。」
黄瀬「あ、えっと…名前なんだっけ?」
A「あぁ…A…です」
黄瀬「Aちゃんかー」
こんな偶然起きちゃう事もあるんだ
全然気づかなかったな
それにしても
この人やっぱ、チャラいなー…
中学の時から全然変わってない
確か私 この人から嫌われてたはずなんだけど…
気のせいだったっけな
黄瀬「じゃあこれからよろしくねAちゃん」
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作者名:桃井結衣 | 作成日時:2018年11月4日 18時