ヤンデレ一松続編 (ページ9)

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第59松ページ9

おそ松目線

「デカパンから貰ってきたーって、おぉチョロ松！目が覚めたのー！」

病室のドアを開けると、そこには白いベッドの上に入院服を身に纏い、こちらを見ているチョロ松とカラ松がいた。

するとチョロ松は笑顔を浮かべて、「なんとかね」と言った。

目を覚ましたチョロ松に抱きついてあげたかったが、そうしている時間は無いと思い出し俺は人通りの説明をした。

「なるほどな、一松の日記を同じなのか」

「そんじゃ、行こっかー」

そう言い、俺は日記を開け、ペンをはしらせようとした。

が、チョロ松はいつの間にか俺の横に立ち、当然の事かのように着いていこうとしていた。

「え、お前まだ傷治って無いんじゃないの？」

「傷はそこまで深くないから、僕も着いていく」

真っ直ぐとした目で俺を見つめるチョロ松に思わず吹き出してしまい、書いている途中の字が曲がった。

そして俺は気を取り直し、再度ペンをはしらせた。

『○月△日

松野おそ松、松野カラ松、松野チョロ松は松野一松が創った世界に行く。』

***

一松目線

「おはよう、A。よく眠れた？」

「おはよ、一松～…まだ眠い…」

「そ。僕は朝ご飯作ってるから、時間になったら呼ぶね」

「はぁい」

そう言い、Aは再び眠りについた。

昨日のあれで、少し腰が痛むが気にしない。

廊下を歩き、キッチンへ向かう。

この家は思っていたより、結構広いお屋敷みたいだ。

創った張本人の僕が迷いかけるなんて恥ずかしい話だよね。

それにしても、Aはもうすっかり僕にメロメロだ。

一度記憶を切り離し、Aが目を覚ましたらちょっとした洗脳で彼女の脳を僕だけにする。

なんて最高なんだろう。

「……？」

そんなとき、ふと感じ覚えのある気配を感じた。

３人くらいの気配がする。

ということは、上３人か。

どうやってこの世界に入り込んだんだろう。

いや、それよりも僕たちの世界に入り込む奴は許さない。

さぁて…朝食ついでに後片付けでもしようかな。

「ヒヒッ…次こそ壊してやる…」