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第58松 ページ8

A目線



「A、あーん」



そう言うと一松は料理が乗ったスプーンを私の口の前まで持ってきた。



一松は笑みを浮かべ、幸せそうな表情をしていた。



続けて私も「あーん」と言い、料理を頬張ると口の中で料理の旨みが弾けた。




「美味しい?」




「うん、そういえばここ他にも誰か住んでいないの?」




「ここは僕とAだけの家だよ」




一松は優しく微笑むと、私もつい笑みがもれてしまった。




あぁ、なんて幸せな生活なんだ。




こんな素敵な人と同棲生活が出来るなんて私はなんて運が良いんだろう。





「じゃあ兄弟とか親は?別居?」




「…兄弟」





一松はそう呟くとスプーンを皿の上に置き、両手で私の頬を撫でた。



その瞳はまるで美しい宝石を見ているかのような綺麗な瞳だった。





「これからもずっと僕だけを見ていて、他の人なんてその目に映したらダメだからね」




「もっ、勿論!!」




「…いい子だね。僕だけの愛おしいA」





そう言うと一松は私の唇にキスをした。




突然のことでパニックになり、思わずフォークを離してしまった。




一松の台詞に私は胸を射抜かれたような気分になり、酔いしれるように目を閉じた。




「…あ、そろそろお風呂の時間かも。先入ってきなよ」




「あ、うん!!」




そう言われ、いつの間にかキスは終わっていた。



ハッと我に返り、椅子から立ち上がりそのまま食堂を出て行こうとした。




扉に手をかけた所で一松に後ろから声を掛けられた。




振り返ると、彼は普段見せない笑みを浮かべ意地悪そうにこう言った。








「…この続きはまた今夜ね」

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設定タグ:おそ松さん , ヤンデレ , 一松   
作品ジャンル:アニメ
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ふじいろ - 良すぎて涙出てきた完結おめでとう (2021年4月2日 18時) (レス) id: b0ac4dc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - レミリアさん» ありがとうございます!! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2018年3月26日 11時) (レス) id: 3f2839ebb0 (このIDを非表示/違反報告)
天城 美依(プロフ) - 殺松さん» 教えて下さりありがとうございます!今初めて気がつきました(苦笑)ありがとうございます! (2018年1月29日 18時) (レス) id: 6a5ae3df9e (このIDを非表示/違反報告)
殺松(プロフ) - あの、バットエンドの最後のセリフが「アイテル」になってますよ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 79a3e216e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天城 美依 | 作成日時:2017年12月5日 23時

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