ヤンデレ一松続編 (ページ16)

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第66松ページ16

一松目線

「許さないから…ね？」

兄さんのことばだけで気が変わるとでも思った？

僕は昔から何か嫌な事があったり、悲しい事があれば、必ずおそ松兄さんに助けてもらった。

兄さんのことばで僕は何度も救われたも同然だ。

しかし今回はそう上手くはいかないよ。

それほど、僕はAを愛しているから。

「…ったく、お前はどうしようもない弟だな。まぁそんなお前も好きだけど。」

「これで…これで全部終わりだよ。兄さんの命も…！」

部外者は必要ない。

必要なのはAだけ。

今頃Aはきっと見知らぬ奴らにあーだこーだ言われて困っているんだろう。

でも、それもすべてオワリ。

これでようやく僕とAのフタリキリだね。

「A…A…A…！！！」

僕は今世紀最大の力を込め、拳を兄さんの腹にねじ込ませた。

衝撃でおそ松兄さんはその場で倒れる。

「勝った…勝ったんだ…僕、勝った」

しかし喜んでいる暇などない。

早くあいつらを殺らなきゃ。

Aが…待っている。

「A…待っててね、今すぐ行くから」

「…どこに行くの？」

刹那＿

俺の頬からは鮮血が流れていた。

何が起こったのか、振り返ろうとするがもう遅い。

「っ！？ガハッ…！」

「兄ちゃん差し置いて何処に行くつもり～？」

首辺りを思い切り蹴られ、倒れる。

そこには、倒れていたはずのおそ松兄さんが不気味な笑みで立っていた。

「まさかあれでﾀﾋんだとでも思ったの？…本気で殺るつもりなら最初から息の根を止めとけよなー！」

「………」

「ま、カリスマレジェンド様を倒すのに100年は早かったな！」

「…負けた」

「お？案外、素直に認めるんだね」

「うん、負けた。………僕はね」

直後、僕の目の前には２人の人物がいた。

ピンク色と黄色だ。

黒いスーツに白い手袋、まるで“執事”のような格好をしたトド松と十四松がいた。

「「油断大敵だよ、おそ松兄さん」」