天使に感謝/grpn ページ4
「……なんだ？」
思っていたよりもはやくグルちゃんは電話にでた。
「あぁ、グルさん。ちょっと教えとこ思ってたんですよ。」
トントンの計画が上手くいくようにと、固唾を呑んで見守る。
「ふむ、何を教えてくれるんだ？」
「今Aといるんですよねぇ。」
二言目に私の名前ってはやくない？成功する？
トントンに期待の眼差しを向ける。
「…………なんだと？」
私には良く聞こえないが、いつもより低めのグルちゃんの声が聞こえた。トントンはなぜかすっごい笑顔だった。
「あ、声でもききます？……ほらA。」
突然携帯を渡され驚く。そのタイミングで私止めて！とかいうのおかしくありません？
貴「……えっと、グルちゃん？……ちょ、トントン止めて！」
何か言わなければと思って名前を呼ぶといつの間にか隣にきていたトントンが私の横腹あたりをくすぐりだした。
電話越しではあるが、グルちゃんの空気がかわったような気がした。
「トントン…………戦争したいか？」
凄く怒ってる！！
なんだか怖いと感じて小声でトントンに訪ねる。
貴「これ大丈夫なの？」
「グルさん嫉妬してんねん。大丈夫やって。」
数分がたち、ｶﾞﾗﾝｶﾞﾗﾝと少し乱暴な音を立ててレストランの扉が開く。思わず目をやるとそこにはこちらを凄く怖い目付きでみているグルちゃんだった。
「A帰るぞ。……トントン、覚えとけよ。」
グルちゃんは私の腕を強引に引っ張ってレストランからでた。
後ろを振り返るとトントンは笑顔で手を振っていた。
貴「あ、あのグルちゃん？」
大股でズンズン歩いていくグルちゃんに声をかける。
するとグルちゃんは裏路地に私をおいやる。
首を傾げていると、はーっと深い溜め息をつかれた。
「流石に焦ったんだが。」
少し照れたように片手で顔を覆っているグルちゃん。
可愛い。
珍しいものもみれたし、もういいかと思って簡潔に説明をした。
トントンの思惑通りグルちゃんは嫉妬したらしい。ナイストントン！流石天使！
「……なんでこんなこと……。」
貴「だって、グルちゃんともっとイチャイチャしたいもん。」
素早く本音を言うとグルちゃんはもうひとつ深い溜め息をつく。
「いくら俺でもそう言われては、手加減できないぞ。」
呆れたように笑うグルちゃんはいつもよりかっこよくみえた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大佐 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月5日 15時
