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第十九話 ページ21

読んでみた結果、この状況は逆トリップと言う二次元のキャラクターが三次元に来ることらしい。

そんな現象は非科学的に証明されていないと記されていた。

だがそんな非科学的な現象が今実際に起こっている。

これは降谷さんに報告だな。



「降谷さん、どうやら降谷さんは逆トリップというものでこちらに来たみたいです」


「…あ…え? わかったのか!?」



新聞を読んでいたが私の言葉を聞き新聞から目を離して慌ててこっちを見た。



「はい、ただ帰り方などは載ってませんでした。それと、降谷さんのその姿についても」


「…そうか」



考える仕草をし、降谷さんはこちらを見た。



「調べてくれてありがとう。まだまだここでご厄介になるがよろしく頼む」


「そっそんな頭をあげてください。こちらこそよろしくお願いしますっ」



降谷さんに釣られ慌てて頭を下げる。

いきなり畏まるものだから調子が狂うな



「そこで、だ。古谷さん」


「はい」


「敬語やめないか?」


「え」


「昨日、僕は古谷さんを信用していないと言った。だが、まだ二日目なのに僕は降谷さんがいると安心し、僕のために何から何までやってくれている古谷さんに対して次第に警戒心が緩んでいった。…僕は、古谷さんをとても信用している。昨日は、すまなかった」


「…いい。降谷さんがそんな風に思っていてくれていたと知れて嬉しい。降谷さんが言う通り、敬語を外そうと思う」


「ありがとう、古谷さん」



信用している、なんて

降谷さんに言われてすごく嬉しく思う自分がいる。



「あぁ、そうだ。なら降谷さんも私にさん付けなんてしなくていい。呼び捨てで頼む」


「…A?」


「…いきなり名前か」



その声で私の名前を呼ばれると色々と心臓に来る。



「ははっ、少し意地悪をしたな。古谷、よろしく。僕も呼び捨てでいい」


「私の方が年下だが…降谷がそれでいいならいい。よろしく、降谷」



今日はお互い、絆が深まった日だった。

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ぷぅ(プロフ) - はい、大好きな作品で何度も繰り返し読ませていただいてますし、これからも繰り返し読ませていただきますね(#^.^#) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» そう言って頂けて幸いです。忙しさを理由に小説を書けていない事、申し訳ないです…。私の小説のためにコメントしてくださってありがとうございます。まだ好きでいてくれてありがとうございます。ぷぅ様、これからもこの小説をよろしくお願い致します。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、違うかもしれないですけど大好きな作者さんが頑張って書いてくれた素敵な作品をもし盗作されたらと思うと悲しいので( >Д<;) (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - プロフの名前はくまたそです。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
yu-kun(プロフ) - ぷぅさん» これから確認し、内容次第作者様の方にご連絡差し上げようかと思います。わざわざありがとうございました。 (2020年9月19日 23時) (レス) id: 60a3e99319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-kun | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yyyh/  
作成日時:2019年3月10日 14時

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