デッキブラシ片手に征く!!BLEACH歩き!!Part3

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雨が降っていた


目を開ければ見慣れた施設、ではなく原型を留めていない建物と一面に広がっている死体の山と赤い海


意図もしていないのに体が勝手に動き、死体の山の間を縫いながらある場所へ迷いなく歩く


嗚呼、これは夢だ


千年間ずっと見続けていた悪夢


最初に見た頃は泣き叫んで抵抗を試みた、だが今では無表情で目の前の景色を淡々と眺める


血と雨が混ざった水溜りから噎せ返る程の鉄の匂いで頭が痛くなりながらも決して歩みは止めない


死体の中には記憶の片隅にいた隊員も居て目をそっと閉じる


やがて死体が少なくなった


そしてポツンと1人だけで死亡している女


斬魄刀を握り血で真っ赤に染まった四番隊の隊長羽織を着て腹を裂かれ死んでいる自身の副官ーー清水茜


いつの間にか体は自由に動くようになり、どこか雛森副隊長と似ている茜の前で片膝を就き座る


やはり、今回もか


千年も見続け最早涙の1滴も出ない


ゆっくり腕を伸ばして彼女の頭を触れようとすると羽織と斬魄刀を置いて跡形もなく消えた


下唇を噛みながらが行き場を失った手を握り締め、地面に叩きつける


何千回と見た景色に、行動だ今更・・・


この場を去ろうと立ち上がると腹に刃物が刺さる感覚がした
これは、始めてだ


『誰だ』


振り返ると茜の斬魄刀を握って私を睨み上げている雛森副隊長が居た


雛「・・・お前のせいだ」


瞬きをすると腹の斬魄刀はそのまま、雛森副隊長は居なくなった


『・・・・・そう、か私のせいか』


雨脚が少しだけ強くなり、遠くで狼の遠吠えが聴こえた気がした

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