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『いやな、十年前の事件色々考えてるんだけどな
隊長格が5名以上居たのに全滅ってどう考えたって可笑しいだろ?
単純に強い奴が相手だったか、特殊な斬魄刀を持った人物か、余程狡猾な奴か・・・
隊長5人倒せる様な第三者があの夜現場で戦闘した形跡は無かったし、大きな罠を仕掛けたような痕跡もなかった
結果斬魄刀の線に行き着いたんだよ』
甘く見てたわ・・・現場と状況だけでこんなに推理ができるなんて・・・
藍「精神支配系なのはなんでですか?
強化系でも隊長格を倒すのは出来ると思いますが」
『言ったろ?第三者が居た痕跡が無かったって
状況から察するに殆ど同士討ちだったんだろうな
で、罠も仕掛けもなく同士討ちにする為には仲間を敵だと思う、もしくは錯覚させる必要だろ?
でも隊長が仲間を攻撃なんて絶対にしないから・・・
・・・要するにあの状況を作るには精神支配、もっと言えば幻惑系さらに絞れば、言えば
催眠系の斬魄刀の能力を使うしかないって思ったのよ』
藍「・・・」
Aさんはサンマを解体しながらなんとでもない様に話しているけど、藍染隊長は黙ったまま動かへん
ピシッピシ・・・
2人共湯呑に小さい罅が入っとることに気付いてないんか?周りの客も異常な空気に当てられとる。細かく震える手を握りしめ、机の下に隠す。
『まあなんの証拠も無い唯の推論だけどな、面白いだろ?』
藍「そうですね、確かに興味深いです」
二人共ニコニコして話しをしているけど仮面を被っているのか、素なのか・・・
藍染隊長に目を向けると袖で隠しながら、斬魄刀に手を掛けていた
ヤバイ、これは本格的にヤバイ・・・
ここで裏切ってAさんを守るか、従順な部下を演じるか・・・
藍染隊長が刀に力を込めた瞬間、自分も刀を抜こうと斬魄刀を手に掛けた瞬間・・・
勇「いた!!午後から診察があるのにこんな所で油を売って!あれ、藍染隊長!?」
四番隊の虎徹?やったか?の声で現実に意識が戻された
『ヤベッ』
サンマと大根おろしと白米を口に突っ込んで味噌汁を一気飲みすると慌ただしく立ち上がった
『そうゆう訳ですので、藍染隊長?失礼します!』
ダッシュで定食屋を出て半ば虎徹を引き摺るように四番隊に戻って行った
無意識の内に止めていた息を藍染隊長に気づかれない様に吐き出して箸を握った
チラッと藍染隊長を見ると怪しげに笑いながら冷めきった味噌汁を啜っていた
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かいりー(プロフ) - 続き待ってます。でも無理せず頑張ってください!夢主ちゃんが本気で戦うとかとかもみてみたいです。千年血戦篇楽しみにしてます (2月27日 19時) (レス) @page36 id: 6789d9770a (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 続きが気になります。無理せずに書いてくださると嬉しいです。更新待ってます。 (2月6日 14時) (レス) @page36 id: b291809af8 (このIDを非表示/違反報告)
優波 - 続き待ってます! (10月10日 19時) (レス) id: 6346433b3d (このIDを非表示/違反報告)
はや(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまいました!続きが気になります! (6月19日 20時) (レス) id: 7b1dbe6b49 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 続き待ってます!! (5月10日 1時) (レス) id: e23563eff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹羅 | 作成日時:2023年2月11日 21時