No.72 ページ41
司「…………効かねぇんだよ、こんな
桜「……チッ、やりな！！！！！」
司は殴られても蹴られても、ずっと耐えてるだけで一度もやり返さない
つ「なんでよ、今まで殴られた事なんて無いくせに、そんな奴ら束でかかってきても負けないくらい強いクセに
なんでやり返さないのよ！！！！！」
ーーーーーーーーーー
西門家 ...
美「どう見たってあの三条桜子とは、別人だよ」
総「……あの女は一体誰なんだ」
・ ・ ・
縁側 ...
美「Aちゃん、大丈夫？」
『うん、だいじょーぶ。ねぇあきら』
美「ん？」
あきらはAの隣に腰掛ける
『つくしも司も、大丈夫だよね』
美「司がいる、大丈夫だよ」
あきらはAの頭を優しく撫でた。
ーーーーーーーーーー
「こいつ、おかしいんじゃねぇか」
いくら殴られても蹴られても、何度も立ち上がる司。それをただ見ることしか出来なかったつくしの目には、涙が溜まっていた。
つ「っもう、いいでしょ……！！！やめてよ！！」
桜「どうしてよ！！！！どうして手を出さないのよ！こんなブスの為に、なんでそこまでするの！！」
司は、落ちたつくしのマフラーに手を伸ばす
桜「……どうしてあの女じゃなきゃダメなの。どうして、綺麗になって帰ってきたのに！」
・ ・ ・
幼稚園生の頃 ...
「みんな！上手に出来ましたか〜？」
司・総・美「「「『は〜い！！！』」」」
皆は声を揃えて返事をする、類だけは手を挙げるだけ
「それじゃあ、好きなお友達にプレゼントしましょうね〜！！」
「「「は〜い！！！」」」
『るぃ、そうじりょう、あきりゃくん、つかさ、はいっ！』
Aは腕いっぱいに作ったお花の折り紙をみんなに配る
美「Aちゃんにも、はい！」
総「……おれからも」
類「A」
司「ほら、やる！！！」
皆から貰ったハート形の折り紙、中には手紙がそれぞれ書かれていた。
桜「つかさ、くん」
その時、司の前に来た桜子。手には押し花にされた紅葉の葉っぱの栞。あきらと総二郎が茶化し出す。
司「っこっちくんなよ！ぶす！ぶす！どぶす！！」
・ ・ ・
桜「…………こんなに綺麗になったのに。パパとママの遺産をつぎ込んで、学校だって一年休学して、全部
……全部取り替えたのに」
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
