No.73 ページ42
つ「…………」
桜「どうして私じゃ駄目なの!?」
司「…………牧野」
桜「……私の前で綺麗だと言って、夢中になってよ!私無しでは生きられないくらい……」
それでも司は、必死に牧野の名を呼び続ける
桜「どうして私を見てくれないのよ!!!!」
桜子は側にあった椅子を司目掛けて投げつけた。でもつくしが身代わりになる。
桜「………………もう、いい。」
桜子は静かに出ていく、カフェに残されたのは傷だらけの司と縄で繋がれたつくしの二人だけ。
つ「…………道明寺」
司「……」
つ「っ大丈夫、ねぇ、道明寺!!!!」
司「…………大丈夫な訳、ねぇだろ」
司はゆっくり身体を起こす
つ「……なんで、なんでやり返さないのよ!!」
司「手ぇ出したら、お前を守った事にならねぇだろ
……言っとくけど、俺だって分かってたんだぜ。お前が小鳥だって事くらい」
つ「……ふ、馬鹿。
司「そっか……」
つ「っ分かっててなんで来んのよ!!」
司「決まってんだろ」
司はつくしの目を、まっすぐ見て言う
司「好きだからだよ
…………お前が好きだ」
司はつくしを、ゆっくりと抱きしめた 。
一週間後
ーーーーーーーーーー
カフェ ...
あれから一週間が経った今、つくしを含め五人でご飯を食べている最中だった。
つ「ん〜〜っ、あっAも食べる?はいあーん!」
『んっ!うまぁ〜〜』
司「おい、食わせろ」
つ「はぁ!?なんで私が!お箸ぐらい持てるでしょ!?」
司は左手をまだ吊っていた
司「……チッ」
つ「大体なんで一週間で骨までくっつくのよ、どんだけカルシウム取ってんの」
司「くっ付いたけどまだ痛てぇんだよ!!!」
僕と総二郎とあきらは距離を詰めて二人の言い合いを眺める
美「甘いね〜、雨降って地固まったってこと」
総「茶菓子と恋は甘い方が良いって言うからね〜」
美「『言わないよ』」
僕とあきらは声が揃った
総「司、どうする?」
司「何が!?」
総「三条桜子だよ」
さっきまでの空気は消えて、一気に静まり返ったその時
浅「ほら!!!」
鮎「早くこっちに来なさいよ!!!」
山「早く!!!!」
あの三人衆が桜子を連れてやってきた
浅「これ、アンタでしょ」
浅井が出したのは、幼稚園生の頃のアルバム
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作者名:もりのくまさん | 作成日時:2022年1月6日 9時