No.60(書き直し) ページ29
その日の夜
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�眥猷� ...
篠原「お帰りなさいませお嬢様、西門様、美作様」
総「よっ！篠原さん！」
美「お久しぶりです篠原さん！相変わらずお綺麗で」
『ただいま』
二人を久々に家に呼んだ。その理由は単につくしの事で話がしたかったから。
・ ・ ・
僕の向かい側、ソファーに座って紅茶を飲む二人に話しかけた。
『つくしからね、話聞いてきたの』
総「牧野、なんて？」
『気づいたらホテルに居たって』
美「えっ！！じゃあもう処.女卒業したのかよ！」
『それがね、された覚えがないらしいの。全っ然痛くなかったって』
総・美「「上手いヤツだったんじゃね／ない？」」
『………』
この二人と同じこと言ったなって、思い出す
『でも僕はね。つくしの事、信じるつもり』
総「ヤッてないって事を？」
『うん』
美「まぁ、証拠が無い事を疑った所であれだしな〜。司にバレなきゃいいんだよ要は」
『………ねぇ、もしもだけど』
総「証拠出てきたらどうする？写真とかさ」
僕は少し、嫌な予感がした
『………もう、この話はやめよう。英徳の人達ならやりかねない』
美「だな」
僕は二人に背を向けた
総「アレ、久しぶりに聞きたい」
美「月の光……だっけ？」
総「俺、その曲を弾いてるプロ、飽きるほど見てきたけどよ。Aが弾いてるのを聞くのが一番好き」
美「総二郎それ分かる。なんていうか違うよな、Aちゃんのを聞いてるとなんか昔の俺らの事を思い出す！！」
『………』
総「………あれ、耳真っ赤。照れてんの？」
『照れてない！！！』
僕は鍵盤の蓋を上げて、指を這わせた。
ドビュッシー「月の光」
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PM23:00頃
寝てる二人を背に、僕は携帯を持ってベランダに出た
『もしもし、類？』
電話を掛けてきたのは、類だった。
類〈 A、久しぶり 〉
『久しぶり、どうしたの類が電話掛けるなんて』
類〈 ……声が聞きたくなったって理由じゃ、だめ？ 〉
僕は、この類のふんわりした雰囲気が懐かしくて思わず頬が緩む。
類〈 ねぇ、Aは今なにしてるの？ 〉
『ベランダで空、見てるよ』
類〈 俺も 〉
『………本当？』
類〈 嘘 〉
『も〜〜〜。じゃあ類は今、なにしてるの？』
類〈 Aと話してる 〉
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
