No.52 ページ21
つ「ごめん！みんな強引でさ！！！」
僕の隣に座って、バイト先のお友達に連絡していたつくし。何気に楽しみにしてるんじゃん、やっぱり……
『ばかつくし！！！！！』
ーーーーーーーーーー
優「分かった分かった、女将さんには上手く言っとくか……えっ、ばかつくし？あっ、お客さん来たからまたね！
いらっしゃいませ〜」
牧野つくしと松岡優紀の働く和菓子屋にやって来たのは場違い感漂う、あの二人。西門総二郎と美作あきらだ。
美「牧野つくし、いますか？」
優「すいません。今日はちょっとお休みで…」
美「君、牧野と仲良いの？」
優「まぁ、中学までずっと一緒で……」
美「じゃあ親友だ、牧野の。ちょっと来てくれる？付き合って欲しいんだけど」
優「あ、あの今！バイト中なんで！」
総「いいからいいから」
アップテンポで話し出す二人に少し控えめになる優紀。その上、総二郎に無理やり車に連れ込まれる。
その時、裏から女将さんが出てきた。
女将「ちょっと何してるんですか！！」
総「ちょっとこの子、借りていきますね」
女将「何バカなこと言ってんのよ、警察呼ぶわよ！」
美「全部！！！買いますから」
あきらは女将さんに近づく
美「ここにあるもの」
女将「気をつけて行ってらっしゃい」
優「早いな切り替え！」
あきらはサラッとカードを出す
美「カードで良いですか？」
女将「……似てるわ、私のかつて愛した男に」
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クラブ ...
久々にこんな場所に来た。昔あきらと総二郎に一回連れてこられた事があるが、何回もホテルに連れ込まれそうになって二人に沢山迷惑を掛けたからあれから行かないって決めていた。
こんな簡単にまた、来ることになるとは思わなかったけど。
「やっぱり�眥様佑禄�だって思ってたの、私！」
「前にも見たけどやっぱり綺麗〜！！」
騒がしい音楽やら声に耳が壊れそう
つ「A」
僕はつくしに目線を移す
『ん？』
つ「これ飲み物ね、はい」
さっき取りに行ってくれていたんだろう、名前も顔も知らないけど。僕はつくしから受け取った。
『これ、誰が持ってきてくれた？』
「は、はい！」
僕は声がした方を向く
『ありがとう』
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作者名：もりのくまさん | 作成日時：2022年1月6日 9時
