No.25 ページ43
雨の降る夜、僕達が車の中で笑い合う中。静香が藤堂の名を捨てて国際弁護士になる為に、フランスに戻る事になった事。それをまたつくしが聞いていたこと。
僕が知るのは、まだもう少し先だった。
ーーーーーーーーーー
牧野side ...
居ることを願って、真っ白なハンカチを握りしめ、またあの非常階段を訪れた。
でも居なかった。それどころか、今日はAも居なくてなんだか、少し寂しく感じた。
一人、カフェでただハンカチを眺める。こんなにつまらなかったっけ、あの二人が居ないだけで。
つ「……はぁ」
鮎「三条桜子が学校に来れなくなったっていうのに、図太い神経してるわよね〜」
「「ね〜〜〜」」
つ「はぁ!?」
浅「アンタ、あの子学校やめるらしいわよ」
つ「……へ」
私は、桜子がいじめにあって泣いていたあの日のことが蘇る。
山「元はと言えば、アンタのせいなのよ!よくぬけぬけと登校出来るよね〜」
私は勢いよく立ち上がって、桜子の家へと走って向かった。背では私を見て嘲笑う声、そんなのもうどうだっていい。
・ ・ ・
三条家 ...
桜「学校行く気しないのは確かだけど……」
つ「ごめんね…私のせいで」
桜「ううん、つくしちゃん。パーティーでさ、道明寺さんとキスしたって本当?」
もうこの話、桜子の耳にまで届いてるんだ。
嫌だな、もう本当に最悪だ……
つ「キスっていうか、あれは事故だから!!!
……あ、でも大丈夫だよ!?いじめ酷くなったりしてないから!」
桜子は布団に潜った
つ「桜子さ、アタシはずっと桜子の味方だからさ……寂しくなったら、いつでも連絡頂戴ね?」
なんの反応も無し、布団から出てくる気配さえ無かった。
つ「…………じゃあね」
私は桜子の部屋から出ていく。その時に桜子が私を凄く睨み付けていたこと、全く知る由も無かった。
ーーーーーーーーーー
非常階段 ...
つ「それでね!?道明寺に追いかけ回されて、挙句の果てに道明寺のお姉さん登場!もう訳わかんない!」
朝居なかった理由を聞くよりも、今居てくれてたことが嬉しくて、話をする私の口が止まらない
『ふふ、あの司に追いかけ回されたんだ。しかも椿さんは車で現れたと』
口元に手を当てて笑うAは、本当に何処ぞのご令嬢で思わず同性なのに、目を奪われる。
106人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね!一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです! (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もりのくまさん | 作成日時:2021年9月23日 9時