検索窓
今日:6 hit、昨日:13 hit、合計:47,380 hit

知りたいだけ ページ12

会場に戻ってからもずっと、ご飯を食べたり
会話をしたりしていた




『つかさ』

司「っ、やっぱり"つかささま"にしろ!」

『つかさ』

司「おい、だから!」

総二郎「いいだろ、つかさがよべっていったんだし、な?」

あきら「そーそー、つかさからいいだしたもんな」




あきらくんと総二郎くんに肩を組まれる




『うんっ』

司「〜〜〜っ、」

総二郎「お、つかさがなにもいいかえさねぇなんて
めずらしいじゃん、ってあれ、るいは?」




僕は辺りを見渡す




『え、るい、ここにいないの、?』

あきら「そういえば、たしかにいない」

総二郎「そととか?」

『っ、ぼく、みてくる』

総二郎「あっ、Aっ!」




僕は勢いよく会場から飛び出した
階段は手摺にしがみついてゆっくり降りる




『っ、るい……』




目の見えない自分が
"類を見掛ける"などといった事も出来ない

だからといって、下まで降りたとしても
見つけることは不可能




それでも、飛び出してきてしまったのはきっと




〜〜〜♪




その瞬間、何処からか楽器の音がした




それは、ヴァイオリンの音色




『っ、』




音を頼りに、ゆっくりと歩き出す
段々と音は近づいていって




『…………るい』

類「…………ん
やっぱり、きてくれた」




今、類がどんな表情なのか、僕には全く分からなかった




『るい、ごめんね』

類「………なんで、Aがあやまるの
おれは、ひきたくてここにきた、それだけだよ?」

『………そうなの、?』

類「うん、そしたらAがおれのことおもって
ここまでひとりで、きてくれた」




そのとき、類が僕の身体を優しく抱きよせたと同時に
耳に囁きかける




類「ねぇ、まだここにいてよ」

『っ、るぃ
でもみんなたぶん、さがしてるよ、?』

類「………じゃあ、すこしでいいから」




"少しだけ"類はそう言って、僕を椅子へと座らせ
類はヴァイオリンを自身の肩に置く




類「………カノン、どうだった、?」

『じょうずになってた、すごかったよ
あわないう…「なんで、ぼくのまえからいなくなったの」』




僕の言葉は、類の一言で掻き消される




類「ずっと、ずっとずっと、ききたかった」

『………るい』

類「とつぜんいなくなって、おれ…」




類はこれ以上、言葉を発さなかった




『るい、ごめんね』

類「っおれは、あやまってほしいんじゃない!
ただ…っ、」

『るい』




ちゃんと、全部、話すから 。

むかしばなし→←俺様の命令



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トラ吉(プロフ) - flowerさん» ありがとうございます。総二郎ですね!一候補として頑張ってみます。 (2022年1月9日 12時) (レス) id: 4acc2e7d81 (このIDを非表示/違反報告)
flower(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて貰っています。流れ的には花沢類が書きやすいと思いますが総二郎落ちにして欲しいです! (2022年1月6日 10時) (レス) id: 8781bf96ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もりのくまさん | 作成日時:2021年9月23日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。