五話 とりあえずは・・・ ページ7
せっかく薄桜鬼の世界に来れたんだし、ここで
死ぬのはちょっとな・・・。
言い訳すれば何とかなるかも・・・。
『羅刹とか、新選組の機密に触れたワケでもないし・・・』
いや、でも井戸からいきなりこんにちは！って登場しておいて
うまくごまかせるとは思えん・・・。
『散歩してたら迷い込んじゃいました、とか・・・？』
いやいやいやいやいくらなんでも不自然すぎだよね、うん。
何をどうしたら人様の家の井戸で溺れることが出来るんだよ。
んなもん天然記念物並にめずらしいわ。
やっぱ素直に言うべきかな・・・。
まあ、信じてくれるかどうかはともかくとして、
とりあえずダメもとで喋ってみよう！
そう決意したあたしは状況を説明しようと
皆の方をくるりと振り返った。でも。
『・・・ふぇっ！？』
なぜか千鶴ちゃんも土方さんも沖田さんも、
揃ってあたしの事をガン見状態。
え、なんで・・・！？
土方「・・・おい、小娘。」
・・・土方さん。眼から冷凍光線がデテマス。
土方「さっきの言葉・・・もう一回言ってみろ。」
『さっき・・・？ふぇっ！？って言いま―――土方「違う。」
『散歩―――土方「その前だ。」
『羅刹とか、新選組の機密に触れたワケでも―――』
『あ。』
そこまで言いかけてようやく自分の失言に気付く。
そっか。羅刹は―――幹部以外は知らない情報のはず。
沖田「・・・何で君がそのことを知ってるのかな？」
沖田さんの笑みが怖い。
しまったああああぁぁぁぁぁ！
どうしよヤバイこれ絶対ヤバいコレ殺されるぅぅぅっ！
さっきから怪しいって疑われてたのに、
余計火に油を注ぐようなことをっ！
視界の端に、ニコニコ笑顔の沖田さんが歩み寄ってくるのが見えた。
―――斬られる！
そう覚悟してぎゅっと目をつぶる。
・・・でも。
体に走る痛みはいまだこないまま。
『ん・・・？』
うっすらと目を開けると、そこには
不機嫌そうな顔をした沖田さんの姿があった。
沖田「ちょっと何してるの。早く行くよ。」
『・・・はいぃ？』
てっきり殺されると思ってたあたしは、
思わずすっとんきょうな声をあげてしまう。
沖田「どこでその情報を聞いたのか教えてもらわないといけないからね。
・・・とりあえず殺さないでおいてあげる。」
―――たっ・・助かったぁぁぁぁぁぁ！
沖田「ほら、広間に行くよ。」
言葉とともに、あたしの二の腕をがしっと掴む。
そして彼は引きずるようにあたしを部屋から連れだしたのだった―――
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真昼 - 琴船さん» とても面白いです！テスト前なのにページをめくる手が止まりません！ (2017年10月19日 14時) (
レス) id: ad1cb15512 (このIDを非表示/違反報告)
琴船(プロフ) - クロさん» ですよね最早あの優しさは天使と言うべきです(●´ω｀●) (2016年1月13日 19時) (レス) id: 71d13df4a4 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 千鶴ちゃん本当に可愛いですよね(> <)同じクラスの子とよくmyエンジェルについて話してます!(ovo´)b (2016年1月11日 21時) (レス) id: 3c2d28c1cc (このIDを非表示/違反報告)
琴ノ羽(プロフ) - 桜華さん» きゃあああ同じ考えの方がいてくださったとはっ！桜華さん、ありがとうございます('◇')ゞ千鶴ちゃんマジで天使ですよね(●´ω｀●) (2015年5月16日 17時) (レス) id: 71d13df4a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華 - 一回見ただけではまりました！これからずっと応援するつもりの桜華ともうします！ちーちゃんは私たちの天使ですね！更新がんばってください！ (2015年5月12日 17時) (レス) id: 73d99eff16 (このIDを非表示/違反報告)
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