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―赤司side―

手始めに桃井に聞いてみた
情報収集はアイツに聞くのが一番早い

しかし、桃井は芸術棟の屋上に行くように
とだけしか言わなかった

自分で見た方が早いとい事なのだろう


帝光中は広く
バスケのような運動部だけでなく
美術や音楽といった芸術系にも
力を入れている

だから、少し離れに芸術棟がある

ここは僕たち普通科とは違った
また別の雰囲気が漂っていた

今は夏休みで人が少ないのか
やけに静かだ

芸術棟の屋上は殆ど生徒が来ないらしい

誰も足を踏み入れない屋上は
緑生い茂る温室に建設され直されていた

そこは綺麗に手入れされ
見事な植物園となっていた

明るく人気のない庭園ともいえるこの植物園は
日々の喧騒から取り残され
ここだけ時が止まっているかのような
錯覚を覚えた


はっと我に返ると
小さな唄が聴こえた

僕は出来る限り
物音を立てずにゆっくり
その唄声の主に近付いた

もし少しでも物音をたてると
“それ”は消えてしまうのではないかと思うくらい

小さく儚い唄声だった


そして、やっと姿が見える所まで近づくと
そこにはかつて見た天使がいた

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , キセキの世代   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 汐音さん» はじめまして!コメントありがとうございます!!是非、お友達になりましょう♪ (2012年12月31日 0時) (レス) id: 1eadf7c4b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2012年12月29日 19時

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