嘘つきは恋の始まり。【宮地清志】 ページ4
あ「宮地先輩！」
昼休み。たまたま廊下を通った宮地先輩を呼びとめる。
宮「あぁ？―何だAか。なんだよ？」
あ「あの、勉強教えてほしくて。」
宮｢...はぁ、またかよ」
そう言ってちょっと呆れ顔の宮地先輩。
そんな顔をするのもまぁ、当然と言えば当然で、
私は週に一回くらいのペースで宮地先輩に勉強を教えてもらっている。
あ「ダメですか？」
宮「...いや、いーよ教えてやる」
あ「ありがとうございます！じゃあ放課後図書室で」
宮「おま、部活は？」
あ「今日は休みって昨日大坪さんが。」
宮「あー、何かそーいやそーだった気もすんな。」
あ「はい！じゃあまた！」
宮「おう。またな。」
そう言って宮地先輩と別れる。
『またな』かぁ・・・
＊＊＊＊＊＊＊＊
〜放課後〜
あ「あっ、宮地先輩！お待たせしました！」
宮「おう。まぁ、座れ。どーせまたたくさんあるんだろ？」
あ「...はい。その通りです...」
そう言って私はドサッと数学の教科書やら課題やらを机の上に出す。
宮「うっわ、なんでそんなたまんの。もはや、逆にすげーわ。」
あ「ありがとうございます！」
宮「や、別に褒めてねーし。
よし、さっさと終わらすんぞ。」
あ「はい！」
宮「んで、まずは？」
あ「必要条件と十分条件の意味がわかりません！」
宮「おま...それ自信満々に言うことか？
つまり、ｐ⇒ｑのとき、主語がｐならｐはｑであるための十分条件で、
ｑなら、ｑはｐであるための必要条件なんだよ。」
あ「...全然わかりません。」
宮「ハァ...じゃありんご⇒植物で考えてみろ。
りんごは、果実だとも言えるし、植物だともいえる。
だから―「宮地先輩に白崎？何をしているのだよ？」
突然聞こえてきた声。その声の主は―
あ「みどりん！！」
宮「緑間。お前のほうこそ何してんだよ。」
緑「オレは、本を返そうかと。
先輩方は？」
宮「あぁ？Aに勉強教えてんだよ。」
緑「白崎にですか？でも、たしか白崎、お前は―」
あ「ダメダメダメ！それ以上何も言わないで！！」
宮「あ？どういうことだA？」
あ「や..えっと..その...」
(...ごめんなさい。宮地先輩。)
(...ほんとは勉強、できるんです。)
(...嘘つきは恋の始まり。)
嘘つきなキミに宣戦布告。【高尾和成】→←君とのラスト。【赤司征十郎】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクで↓の続きです 虹村も嫌い祥吾様守れるのは夢主だけ祥吾様は他者依存型+性格変更型夢主は他者愛型(溺愛)青峰に殴られる時、間に入って夢主が殴られる 〜型って書いてるのはアンサイクロペディアに書いてます (2019年4月4日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の事は必ず様付け+常に敬語祥吾様は絶対「祥吾様は彼氏兼教祖様自分の息子みたいに可愛い」って言って 僕っ娘で祥吾様の為なら最強祥吾様を傷付け奴は排除青峰は祥吾様殴ったから黄瀬はポジ赤司は強制退部させたから嫌い祥吾様の面倒見てるっぽい (2019年4月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
高尾涼(プロフ) - もち稲荷さん» ありがとうございます！とても嬉しいで！ (2019年3月25日 4時) (レス) id: 262d7204a3 (このIDを非表示/違反報告)
もち稲荷 - すっごいキュンキュンします！好きです、こういうの！ (2019年3月24日 23時) (レス) id: 2f43d3b82c (このIDを非表示/違反報告)
高尾涼(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 遅くなってしまいすみません、いかがですか？要望等あればぜひ教えてください！リクエストありがとうございました！ (2019年2月20日 17時) (レス) id: 262d7204a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：高尾涼 | 作成日時：2018年4月19日 18時
