十人十色【黒バス】【短編集】

好きが募る。【黄瀬涼太】 ページ1

黄「Aっちー!おはよ!」

あ「あ、涼太!おはよー!」

いつも通り朝練に向かっていると、後ろから彼氏である涼太に声を掛けられた。

黄「いやー、今日は朝からAっちに会えるとか、ホントついてるっスわー」

そう言うと涼太はニコニコと笑いながら私のとなりに並ぶ。

あ 「早起きしたんだ?」
黄「そうなんスよー!ほんとは朝苦手なんスけど、
　 Aっちに会えるかもって思ったら、自然と早く目が覚めて!」

早口で嬉しそうに話す涼太。
全く、朝から心臓に悪い...
でも、 いつも思うけど、涼太はとっても素直だ。
私を見つける度に嬉しそうに駆け寄ってきてくれる。

そんなとこも好き。

黄「どうかしたっスか?」

あ「ううん、なんでもない。」

そうやって心配してくれるとこも、

黄 「それならいいっスけど...
あ、Aっち危ないっスよ!こっち!」

そう言うと私の腕をつかんで歩道側をあるかせてくれる。

そうやってさりげなく優しいとこも、



...全部好き。


黄「Aっち!」

あ「うん?」

黄「好きっス!」

あ「きゅ、急にどうしたの??」

夏の暑さもあいまって一気に体が熱くなる。

黄「思ったから言っただけっス!
ほら、行くっスよ!」


そう言うと、満面の笑みを浮かべながら
手を差し出してくれる。


そんなとこも...好き。


　(日に日に好きが募っていく...)

　(涼太、好きだよ...)

言葉は君の照れ隠し。【森山由孝】→

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