助けられ、惹かれ合う。

♯7 ページ8

入院して1ヶ月。




まだ、ERにいるけど、大分生活は楽になった。



器具もほとんど外れて、腕も自由に動かせる




今日は楽しみなことがある




名取「なに？どうした？ウキウキして」





「今日、22HRのみんなが来るんです！離任式が今日あったんですけど、そのあとみんなで
来てくれるんです！久しぶりすぎて嬉しい！…でも、」




名取「でも？」




「みんな変わっちゃってると思うからちょっと、不安で…」




名取「そっか、でもきっと大丈夫だよ」




「不思議。先生に言われると安心できちゃうんだよね。」



名取「だって俺、神崎さんのこと信じてるよ。」




『神崎さん』また、こう呼ばれるの慣れてないんだよね。




頑張れ。私。言え。今なら言えるはず







「あ、あの。名取せんせ？」




名取「ん？何？？」





「あ、あの。『神崎さん』じゃなくて、『A』って呼んでほしい。」





名取「え？」





「この病院の人たち女の人には言ってるの。でも、名取先生には、
どうしても言って欲しく。お願いします。ダメですか？」








名取「…っ///分かった。Aでいいか？」







て、、照れてる！？？可愛いんだけど、なんですか！？？





「はい！」





名取「じゃあこっちからも１つお願い。タメ語で話してくんない？俺だけってなんか…」






「え？いいの？」





名取「ｺｸｯ」





「ありがと！！」





あ、そういえば





「あとさ、今日、みんなが来るの許可取ってくれてありがとう！」






名取「…おう」







名取先生は小さくうなずいた

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