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桃井さんを説得した後は、この廃屋で寝れる所がないか探していました。
ここで遊ぶのは何せ初めてだったから探検をしなければ何処になんの部屋があるかが分からなかったからです。
「…この、部屋は…?」
しばらく探検していたら、緑間くんが呟きました。
僕達は緑間くんが覗いている部屋に入りました。
その後ろに続きながら緑間くんも入って来ました。
「魔法陣、っスかね」
そう。
この部屋の中央には、大きな赤い"ナニカ"で書いてある魔法陣があった。
「苺かな〜?」
紫原くんは呑気なことを言っていましたが、これは確実に苺ではない事が見ただけで分かりました。
鉄臭い臭いがしましたからね。
幸いこの部屋には本棚があって、どれも古くはあるけど損傷はあまりしてなかったので読める本が何冊かありました。
こういうのは子供では読めないと思うでしょうけど、赤司くんは色々な漢字を読めるので読んでもらうことにした。
「…"以下の魔方陣の図はあなたの願いを何でも叶えるでしょう。ですが、何かを願ったあかつきにはあなたの何かを代償にして頂きます。"…と書いてある」
「じゃあそれを使えば俺達はお母さん達に怒られなくて済むの〜?」
その頃の僕達は、何を考える時も浅はかな考えしか持って居なかった。
これが後々どんな事を起こすかなんて、処理も遅くて浅はかで馬鹿な僕達の脳みそでは考えもしなかった___
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作者名:さくや | 作成日時:2019年5月8日 19時