地球のお巡り、チンピラ警察改めタダの不良

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「相変わらずだな、総悟は・・・」

三ツ谷はもはや慣れてしまったその光景に無表情で対応することができていた
始めてみたときは思わず顔をひきつらせたものだ

三ツ谷の視線の先には複数の不良が山のように積み上げられ、そのうえで呑気にあくびをこぼしている男の姿だ

「こいつら不良のなり立てなんだと。メンチ切っててムカついたからシめた」

「総悟に絡んだのが運のつきってか」

可哀そうに、こいつらの不良ロードはさっそく折られたわけだ
ここまで叩きのめされては堂々ともう不良を名乗れないだろう

「ッざけんじゃねーぞ・・・まだ俺らは始まってすらねぇ・・・」

おっと、どうやら読みはハズレらしい
まだまだ闘志は消えていないようだ
だが残念なことにその闘志はすぐに消えるだろうと簡単に予想できた

ここから先はあまり見ていても気持ちの良いものではないと判断し、三ツ谷は早々に退場を試みる

「今日の夜は集会あるからな。遅れんじゃねーぞ」
「ラージャ」

集会まで時間を潰そうと頭の中で予定を組み立てる
バイクの手入れでもしようか、それとも適当に店に入るか

そう考えながら一回だけ後ろを振り向き、そしてそらした

見えてしまったのだ。

総悟の黒い笑顔だ

あれは不良たちがどうなるのか想像に難くない

まぁこれを機に足を洗うことだ
三ツ谷の記憶では、総悟に目をつけられて主にメンタル面で無事だった者はいないはずだ

後ろから聞こえる叫び声を聞きながらとりあえず飲み物でも買うかと自販機を求めて歩いた

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